2月から転職活動を始めて5ヶ月が過ぎようとしていた。
今までの行動を振り返ると、転職活動の最初は、魅力ある履歴書や職務経歴書の書き方なんてよくわからなく、履歴書を郵送しても、面接にまで辿りつけなかった。
少しでも、いい印象を残したいと思い、履歴書、職務経歴書をクリアファイルに入れて郵送した。
しかし、クリアファイルだけ抜き取られて、書類が返送されるだけだった。
出費を覚悟で対策を練ったにも関わらず、結果が出ない日々が続いた。
「このまま、どこにも内定をもらわずに終わってしまうだろうか?」
「転職活動をするのを辞めて、アルバイトだけで生活をした方が楽なのでは?」
などの考えが頭をかすめた。
そして、応募した企業は67社、面接を受けたのは20社となった。
6月も終りに近づき、あと10日過ごしたら、7月を迎えてしまう状態だった。
「もう、6月で面接に行って採用されなかったら、就職は諦めよう。」
と考え始めていた。
そんなことを思っていたとき、1本の電話が入った。
「ぜひ、入社して働いて欲しいと思っています。」
「・・・・えっっっっっっっっっっ!?なぜ????」
と思った。
実は、内定の連絡を戴いた企業は,
面接に行ったとき、道に迷い初めて遅刻をしてしまった。
しかも、本当なら電話を入れなくてはならなかったのだが、連絡先が
わからず、電話をかけることが出来なかった。
そして、何とか面接先のオフィスを見つけて、罪悪感を抱きながら部屋に入った。
面接と言う事で、奥の椅子へ勧められた。
最初は、会社の詳しい話を聞いた。
次に、給与体系の話しが始まった。
そして、終了。
・・・・・ん?
遅れてきた上に、連絡も入れることも出来なかった。
そのうえ、自己アピールする場面がひとつもない!
この企業からは内定の返事を貰うことはないだろう。
と思っていた。
しかし、内定の連絡が来た。
なぜ?