サファリでの5日間を終え、ザンブルからマウントケニアへ戻る途中、道端で女の子が手をヒラヒラさせていました。
それまでも、道で地元の子供達を見かける事はありましたが、皆ヤギや羊、牛などを連れ、水場へと移動している所だったので(仕事中)、車を停める事無く手を振る程度。
この女の子だけは、道路の脇で水平に出した手を上下に揺らして、スピードを落として。停まって。と言っているように見えたのです。
ガイドのザンバラが車を停め、ザンブル部族の言語、マー(Maa)で話しかけます。スワヒリ語はアフリカの色々な国で使われる共通言語ですが、学校へ行って習うもの。部族内には、昔から使われるそれぞれの言語があるそう。
訳してもらうと、遠くに住むお婆ちゃんの具合が悪いと聞き、朝の6時から歩き始めた。出来たら、車に乗せてくれないか?との事。
もちろん!!と荷物を端っこに寄せ、乗ってもらった。ザンバラ曰く、この女の子本人の事は知らなかったけれど、家族の事を聞いたら誰のうちの子かはすぐ分かった。別の村に住んでいても、部族内のファミリーの事は全て分かる。それ程、部族の繋がりは強いんだと。
女の子は、12歳位かな?普段は叔父さん家族と住んでいるそう。お婆ちゃんの具合が悪いという話を聞き、直ぐに会いに行きたかったけれど、叔父さんや一緒に住むお姉さんに止められた。お婆ちゃんの家は遠いから、直ぐには行けない。いつ、どうやって行くかは考えようと。(ザンブルの一般家庭に電気や水道、ましてや車なんて無い)
だけど、居てもたっても居られない女の子は、朝のうち、皆に内緒でこっそり家を抜け出し、歩き出した。という訳。このまま、お婆ちゃんの家に着く前に夜が来てしまえば、1人で外で寝る事になる。車を走らせていたあたりには、普通にハイエナやヒョウ、ライオンがいる。怖いに決まっている。
ザンバラに、彼女は見た目の違う私達の事、怖くなかったのかな?と聞いてみた。観光客に慣れていない小さな村の人達は、肌の白い人間なんて見た事が無いから。すると、怖かったけど、同じ部族のザンバラがいたし(洋服で部族が分かる)、ずっと1人で歩く方が怖かったから、勇気を出したんだそう。
朝からずっと歩き続けていたこの女の子は、なんの荷物も持っていない。この辺りには、当たり前だけどコンビニや公共の水飲み場なんてない。ザンバラに、喉が渇いているかを聞いてもらい、ボトルの水を渡したら、一気に飲み干した。
ザンブルの人は、家畜の為に地面を掘って湧き出した水を一緒に飲む。ドライシーズンは、水飲み場を求めて、1日に何十キロも移動する。喉が渇いている事には慣れているけど、水があれば一気に体に貯める事もできる。次、いつ水が手に入るか分からないから。
もう一本水を渡したら、それも一気に飲み干した。普段、地面に溜まった水を飲んでいる彼女は、私達の持っている蒸留水は美味しいとニッコリした。(水が綺麗すぎて、逆にお腹を壊したりしないかな?と少し心配でしたが、ザンバラが大丈夫と教えてくれました)
ザンブル地区の出口に着いた。ガイドのザンバラは、Uターンして次のゲストを迎えないといけない。私達を待っていた新しいドライバーさんは、ザンブル部族ではないので、女の子とコミュニケーションが取れない(言語が違う)。という訳で、女の子とはここでバイバイ。
義父が、何かの足しになれば、と女の子に5€札を渡した。夫も500シリング($5位)とペットボトルの水を渡した。女の子はありがとうと言いながら、また歩き出した。
お婆ちゃんの家が、あそこからどれ位遠いか、詳しい事は分からなかったけれど、夜になる前に到着すれば良いな〜と思う。
色々考えさせられる出会いでした。
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