大腸内視鏡しなくても診断出来るって言われたら
ときめく
飲んで腸管内を観察するカプセル内視鏡というのもあったけど
ちょっと前から聞いてた
内視鏡に匹敵するCTコロノグラフィー
アレですよ
マルチスライスCTで大腸を撮影して
コンピューター処理を加えて立体的な3次元画像を作成
ポリープや癌などの病変を発見する検査方法
内視鏡を使用しない、いわゆる「バーチャル内視鏡検査」ね
こんな記事が日経メディカルさんに
今年1月にCTコロノグラフィーの診断能の試験結果が出たそうで
6mm以上のポリープ・癌に対するCTコロノグラフィーの診断能を大腸内視鏡と比較した日本初の多施設共同臨床試験JANCTの結果が
消化器領域のトップジャーナル
『American Journal of Gastroenterology』誌に掲載中
Am J Gastroenterol. 2017;112:163-71.
JANCT(Japanese National CT Colonography Trial)は
国内13施設と海外1施設が参加
1177例(男性668例、女性509例、平均年齢60.6歳)を対象に
読影トレーニングを受けた消化器科医と放射線科医による大腸癌診断時の感度・特異度を大腸内視鏡と比較した非劣性試験(内視鏡検査に劣らない事を証明する試験)
内視鏡検査による診断を基準としたCTコロノグラフィーの診断能は
6mm以上の病変
消化器科医で感度90%、特異度93%、放射線科医でそれぞれ86%、90%。
10mm以上の病変
消化器科医で感度93%、特異度99%、放射線科医でそれぞれ91%、98%
今年2月には、腸管前処置を軽減したCTコロノグラフィーの精度検証を目的に行われた多施設共同臨床試験JANCT2の結果も
放射線領域のトップジャーナル『Radiology』誌に掲載
腸管前処置を軽減してもCTコロノグラフィーの大腸腫瘍検出能は大腸内視鏡検査と同等であることが示された
え~~1Lとか2Lとか飲まなくて良いの
大腸癌検診は便潜血検査を実施
陽性と判定精密検査として全大腸内視鏡検査
敬遠するよね・・・・特に若いうちは
大腸癌検診の受診率は37.9%、うち要精検者は7.3%
(2013年国民生活基礎調査による推計値)
実際に精検受診したのは約3割程度だそうで・・・羞恥プレイばりの
大腸内視鏡検査を受けても大腸癌が発見されるのは全体の1~2%
となれば痔でしょ・・と放置する若い人も無理無い
アタシ達が身を持ってわかってるコト
「大腸内視鏡検査に代えてCTコロノグラフィーを実施し、精検受診率を向上させて大腸癌の早期発見につなげる施設が増えている」ってホント
田舎ではまだ実感0なんですけど
国立がん研究センターでは
全国に先駆けて2010年に大腸検診のスクリーニング検査へも使途を広げてるらしい
直径約6mmの送気用チューブを、10cmほど肛門から挿入するだけ
ということは、あのエイリアンばりのグリグリも無し
術後の癒着により内視鏡が挿入困難な場合も問題なく検査ができる
しかも、被ばく量が注腸X線検査の被曝量(11~12mSV)の約5分の1
内視鏡だけでは見えないポリープが見えることもあるとか
金魚は、内視鏡では気づかれなかった虫垂の粘液癌を手術で取っていただいたが、単なるラッキーであって
http://ameblo.jp/lieber11/entry-12015585093.html
見落としはいつだって可能性があるもの
新しい検査の方が向いてる人もいるかもしれない
あと何回大腸内視鏡するのか考えてたけど、途中でコレに変わるかも
胃カメラだって、まだまだ新しい技術だし
どんどん進歩する医療技術は嬉しいね