4月某日、40過ぎのピアノ男たーちゃんは音楽短大ピアノ科に入学
することとなった。
今年の2月は音楽短大合格して夢心地で過ぎた月だったので、あの
まま時が止まってくれれば良かったんだけどそうもいかない。
刻々と入学までの時間が迫って来ているのだった。
えらいこっちゃ、えらいこっちゃ!
というわけで、入学することを考えると心中穏やかではいられない
ので、なるべく考えないようにしている僕たーちゃんだった。
なのに妻かっちんときたら
「はぁ~、入学までもうすぐやな~どうする~? たーちゃん、管楽器
の子らに伴奏とか頼まれたら~。」
こんな恐ろしい事を言ってゲラゲラ大笑いするかっちん。
「あ~、早く4月にならへんかな? 楽しみで楽しみで仕方ない~!!」
義母のマミーには、マミーがいらんこと言ったせいで僕が苦手な音楽
の大学行くことになった事を攻め立ててたくせに、持って生まれたドS
気質のかっちんは、これから先僕が音大で味わうであろう過酷な試練
を想像するだけで胸が高鳴り笑けてしまうようだった。
「短大ピアノ科合格者15名のうちの最下位。入学者100名のうちで
も最下位のピアノ男たーちゃん。しかも40半ば。 みんな何しに音大
入ってきたんやと思うやろな~。」
ギャハハハハギャハハハ♪
笑いが止まらないかっちんだった。
そしてこのモードに入ってる時のかっちんはとっても意地悪だ。義母
マミー相手にもこんな事言ってた。
「あの男はホンマ笑かしてくれるわ。よくあんなんでピアノ科行くよな?
ピアノどころか歌もヘッタクソやのにな。まぁこれから2年はあの男に
とって地獄やで地獄。」
「わざわざ地獄に行かなくてもいいのに、何であの人は自ら地獄に
行くんでしょうね?」
「さあな、痛めつけられるのが好きなMやからやろ? 私はSやから
嫌やで。今更苦労するなんて冗談やない。」
「何かたーちゃんにすまない事しましたね。ピアノなんかやらせて。」
「そうや。あんたが音大に行って下さい~なんて泣いて言うからやで?」
「わては全然覚えてないんやけどな。」
「それがまたたち悪いっちゅーねん! 適当なこと言うてたーちゃんその
気にさせて。だけどまぁ今となってみたらそれが良かったんかもな。」
「何がいいんですか?」
「ん? 意地悪親子が何も知らん婿に音大行けなんて無茶言うたから
音楽苦手で生きてたたーちゃんが音大受験なんかしてもうて、まさか
の合格なんかしたんやからな~。しかもピアノ科って、ホンマ笑かして
くれるわ。」
「どうしてピアノ科に入るのがそんなにおかしいんですか? 歌じゃある
まいし。」
「ピアノ科なんて来るやつらはな、みんなちっこい時からピアノやっとん
ねん。そん中にピアノ始めて3年のおっさんが混じるってどうなのよ?
ホンマ笑かしてくれるわ。あの男には何でもええから無茶言うてみる
もんやな。」
「ではわても役にたったっていうことですね?」
「まあな、音大言い出したのはあんたやから今回のことではなかなか
貢献してるな。それやのにブログ見てる人らはみんなたーちゃんだけ
が凄いと思ってるんやで、きっと。」
「あの人はいつだって人の手柄を自分の手柄みたいにするんですよ、
はい。」
以前僕が介護ブログやってた時の記事の内容は、いつも今回の記事
のようにマミーとかっちんの会話が中心だった。
僕がマミーとかっちんの会話を盗み聞きしたものを、そのままブログ
に書いてたと言っても過言ではない。
それで人気者になってしまった僕に、マミーはこのような言葉を発した。
「あの人はいつだって人の手柄を自分の手柄みたいにするんですよ、
はい。」
ちくしょうちくしょうっ!
僕だって一生懸命盗み聞きして書いてたのに~!
音大入学まで後20日・・・心静かに、スケール、カデンツ、アルペジオ
の練習やりたいのに、なかなか心静かではいられない僕だった。
僕たーちゃん
「だけど宇野昌磨そっくりの僕はやるぞっ! だってこれが僕の生き方だ
からさ~。」※先日の試合で怪我をしてても出場するのが僕の生き方
だと言ってた宇野昌磨さんの言葉をそのままパクリました。
人の手柄を自分の手柄にする男たーちゃん。音大行ってもこの才能
を発揮して何とか無事卒業出来たらいいんですけどね~笑
音大入学が迫って来たたーちゃんはランキングに参加していますよ。
ポチッとして応援してね~いつも見に来てくれてありがとう(´・ω・`)

