春節の中国、日本で言えば、お正月、
中国も全てがお休みとなるが、
邦人帰国のため、中国支店の先発部隊は、
春節のさなか、搬送日の数日前から杭州入りしていた。
気温1℃の杭州、
先発隊に寒いですか? と聞けば、
｢私たちは東北人だからそれほどでも」という答え、
確かに中国の本拠地大連は、
この季節-15℃前後、身が凍る寒さとなっている。
杭州の街も春節真っ只中、
縁起ものの餃子や春巻き作りに勤しむ人が目立つ、
日本で言えば、お雑煮だろうか。
患者さんの病状確認、書類の整備、退院手続き、
やる事は沢山あるが、
もっとも大切な事は、言語も慣習も異なる外国で、
入院している患者さんと、
付き添っておられる御家族を励ます事、
「大変お待たせ致しました、まもなく日本から医療チームが迎えに来ます」
手を握り日本語で話しかける。
どれほど心細い事か、その心中は計り知れない。