スピノザの『エチカ』をご存じですか。
（岩波文庫）
エチカは『倫理学』という意味があるそうです。
彼の本を読むのは
わたしにはかなり難解
國分さんの解説がなければ
よく分からない 苦笑
そのエチカで
善悪について書かれていのが
とっても面白い
スピノザは、
物事に善悪はなく、
組み合わせによって善悪が決められる
と示しています。
組み合わせによって、
善悪の価値が変わると。
彼は音楽を例えにして、
気分が凹んでる人には、音楽はよく
悲しんでる人には、更に悲しくなるものだって。
つまり、
音楽そのものに善悪はなく
聴く人の状態によって、良くも悪くも判断されると。
これを読んだ時、
アドラーを少し教わった時、コミュニティに対してそのような見方があったのを思い出します。
アドラーは、
そのコミュニティに合わなくても
違うコミュニティはで自分に合うものがあると、
自分を合わないところに合わせようとするのではなく、自分が心地よいと思うコミュニティがあるのだと。
これを教わった時は、
わたしは適応能力がないのだと思っていたので、すんなり受け入れられなかったのを覚えています。それ本当？ってw
でも、人から見ると
わたしはとても人に合わせていこうとするように見えるし、とても気を遣っているように見える人のようでした。
適応能力がないなんて、ないはずだから、わたしは無理をしているように見えていたようです。
わたしは、人に合わせていかないと
わたしには居場所なんてないのでは？
という思いを持っていました。
そんな考えから
少しずつ、私が大切にしたい『居心地のよさ』にフォーカスしていくと、
自分のそのままでいることに対して、なんて伸びやかなの！
と自分に嬉しくなりました。
そんな自分を知ると
そっちにいたくなるし、
色んな自分を容易に許し始めるんですよね。
今まで自分に厳しくしていたのが
嘘のように、です。
だから、
自然と自分を居心地の良い方に
身を置かせるようになったり、
違和感なものを
“違和感”としっかり自分に明確出来るように
なりました。
（判断するのが難しい時って、誰かの意見とかがメインになってることがありますよね。そんな時は少し勇気を出すことが必要だったりしますね
）
それは、
人から見られる自分への意識ではなく、
自分に対して自分に正直になっていく感覚をでした。
前者は、世間の考える善悪を意識していたように思います。
今は、善悪というより
自分の素直な感覚に注目するようになった感じです。
わたしは
もともと自分の価値観を大切にしたいという想いが強くって。
それが大きくズレてると
小さい頃から居心地が悪く、
それがしんどい時は、
ときにそこから離れたくなってしまいます
そんな自分の羅針盤に正直でいるつもりでいましたが
自分の正直な感覚が楽しくなっていくと、自分自身を縛り付ける考え方をけっこうしてたのね？と思いました。
多分、“自分のまま”っていうのは
どこまでも変化できるものなのかもしれないですね。
だって、
気づくたびに自分を知る感覚があるから…
死ぬまで自分を知っていくんだなぁ、という実感を得るたびに
“自分”という存在の深さを思うし、
とても楽しい気持ちになります。
善悪…って、
自分の感覚からの判断ではなく
世の価値観で善悪を見ていると
スピノザの話は、とても分かりづらい話だと感じます。
だけど、
人と違う感覚を感じることがあれば、
その組み合わせによって
善悪の基準が違うというスピノザの視点も理解できます。
だから
自分が心地悪いと感じる場所は
自分にとってあまり良いことはない場所と見切りをつけてもいいのだと。
罪悪感や、
そこにいる素晴らしいひとたちの中で
自分が強い違和感を感じるなら
罪悪感など抱かず
そう感じる自分をダメと思わず
自分の中で
居たい場所を自由に選んでよいのだと
改めて感じたスピノザの善悪からの話でした
…………
あなたの想いや表現したいこと話してみませんか
自由が広がるセッションしています
love & free ヨーコ