みなさま、こんばんは
こちら
聴衆を信用する
そんな訳で、高校生くらいから緊張が続いた時期が割と長かった私ですが、、、
高校時代にお世話になった、2年前に天国に行かれた恩師に、音大生の時相談した際にかけていただいた、今も忘れない大事なお言葉があります。
2人目の師匠でした。
それは、「聴衆をもっと信用しろ」
というお言葉です。
その時19歳くらいだったかなと思いますが、ハッとしました。鮮明に覚えているので、そのまま書かせていただくと、
「もっと自分を信用しなさい。そしてそれ以上にお前は、聴衆のことをもっと信用しなさい。
お前がたとえ何かミスすることがあったとしても、
誰もそんな意地悪な耳で聴いているやつはいないぞ。
お前自身、誰かが失敗したとき、『やーい間違った!ザマーミロ』と思ったり、ガッカリしたり、笑ってしまうような気持ちになることがあるか?」
と、問いかけていただきました。
試験やコンクールの場だと、全員ライバルになってしまうのでピリピリした感じが確かにありますが、
演奏会や発表会などで何かアクシデントがあった時に、確かに、そんな気持ちになったことは一度もないな、と。
むしろ、
「頑張れ頑張れ!(緊張するのが)分かるよ分かるよ!!!」
と、むしろ応援する気持ちになりますよね
※今は特に指導させていただいているので、その気持ちが持てないようであれば講師大大大失格ですし、少なくとも身の回りでそのような人は居ません
常に批評される立場である学生時代は、それが分かりつつも「ああ、そうですよね!」
とは心の底から思うことは出来ませんでしたが、
先生のこの問いかけは、年を重ねるごとに私を奥底から助けてくださる宝物になりました。
ちなみに、前回の練習編で書いたことも、全てこの時同じ先生から教えていただいた事になります。
ご病気で一時フルートが吹けなくなり、都内の某オーケストラの主席を退団せざるを得なくなった先生は、ご苦労があったからでしょうか、大変に愛が深く、人の痛みをよくお分かりになる素晴らしい方でした。
①練習を重ねて自分を信頼する
(お仕事されている方は時間に限りがあるので、
ご無理なく、それでも納得できる範囲で)
②周りの人や聴衆を信頼する
この2つが、私が教えていただいた緊張に打ち勝つ方法でした。
結局最後は、自分の精神(の持って行き方)との闘いであって、周りに敵は居ないのです。
今は仕事になっているので失敗は許されませんが、この教えは私に深く根付いています。
また、大人になってから海外の音楽院のメンタルトレーニング本(確か、間違っていたらスミマセン)で読んだのですが、、
緊張対策には、悲しいかな、
「人は他者にさほど興味がないことを知る」
というものがありました。
みんなそんなものです!(笑)
今週末は生徒さま方のアンサンブルコンサートがあります
緊張なさることはあると思いますが、
皆さまが楽しく思い思いに演奏できたら良いなとと思いつつ
無事終演したらまた、今は遠い場所にいらっしゃる先生に、御礼を言いたいと思います。