電視電影『最後的詩句』(2017年台湾) | 今天有空嗎?

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今年6月に台北電影節で見た張鈞甯と阮經天が主演のサスペンス映画『查無此心』がとても印象に残っていて、これどこかでもう1回でいいから見たいなあって思っているのですが…。

ちなみに予告編はこちら↓。9/8より台湾で公開だそうです。

 

 

映画祭で見るまで、『査無此心』に傅孟柏(『返校』に出てたメガネ男子っぷりが眼福すぎて、その後『你的情歌』という映画に出てるのをみて以来、イチオシでございます)が特別出演しているのを知らなくて、中正堂のスクリーンに傅孟柏が登場したときには「おおっ」と思わずたじろいでしまったのです…と、これが「もう1回でいいから見たい」理由というわけでもなく、『査無此心』は本当に面白かったんですよ。。

 

ここのところ仕事が立て込んでいて、心があまりに疲れてしまったので、気分転換に傅孟柏に癒しを求めようとあれこれ調べていたら出てきたのが、タイトルにある2017年の電視電影『最後的詩句』だったのでした。そして、その監督が偶然にも『査無此心』の曾英庭監督だったというわけです。ちなみに、同じく電視電影『衣櫃裡的貓』とか、TVドラマの『用九柑仔店(いつでも君をまっている)』もこの監督さんです。

 

まあそんなこんなで、曾英庭監督×傅孟柏主演とくれば、当然『最後的詩句』を見たい!ってなるじゃないですか。

公視だし、DVD出てるかなーなんて期待しながらググったら、ありました、ありました。

 

 

こりゃポチるしかない!(でもちょっと高い!)

その前にどんな内容か予告編を見たいぞ…

 

 

…と検索していたら、全編解説ナレーション付きで公式にYouTube公開されていたのでした。

 

 

…いやあ、素晴らしかった。主演のふたり、傅孟柏と相手役の温貞菱がそれぞれ金鐘奨の最優秀主演男優賞と最優秀主演女優賞を獲得したのがよくわかる!な作品でした。

 

民国89年(2000年)に付き合い始めた施人傑(傅孟柏)と李曉萍(温貞菱)の16年に渡る物語を六部構成で綴った本作。

 

[ストーリー]

友人を介して付き合うようになった施人傑と李曉萍。

やがて施人傑は兵役に就き、間もなく終えようという時に父親が基地に現れるが、その後自殺死体で発見される。借金苦が原因の自死だった。兵役を終え、李曉萍と暮らし始めた施人傑。幸せな生活が始まるように思えた矢先、父親に金をかしていた闇金業者が金の取り立てをしに現れる。相続放棄を盾に返済する意思のない施人傑だが、闇金業者の容赦ない執拗な取り立てにやがて心が折れ、李曉萍の伯母にお金を支払ってもらい、事なきを得るが…。

 

テーマは若者の貧困、というわけで、まあ決して明るくはないのだけど、どんどんストーリーに引き込まれて行きました。主人公たちと同じロスジェネとしては、国は違っても共感せざるを得ない部分が大きかったかな。タイトルにあるとおり、ラストで施人傑が詩を読むのですが、このシーンがまたよかった。何より傅孟柏の声がステキすぎて、この部分だけの音声データが欲しいくらい。

 

ナレーション付きかあ…とちょっとがっくりしながら見ていたのだけど、これはこれで話がよく分かる&なるほど、この場面はこんな風に表現するのか、というのがよくわかって、おもしろかったです。

でも、傅孟柏の真に迫る演技に没頭したいので、やっぱりDVDは買うことにします!

 

…というわけで、私の中の傅孟柏出演作ベスト3(暫定)は

第1位 最後的詩句

第2位 本日公休

第3位 你的情歌

となりました♪