映画『So Young ~過ぎ去りし青春に捧ぐ~(原題:致我們終將逝去的青春)』2013年中国 | 今天有空嗎?

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劇場にて2013年の中国映画『So Young ~過ぎ去りし青春に捧ぐ~』を鑑賞。

予告編はこちら↓
SoYoung ~過ぎ去りし青春に捧ぐ~

(alcine-terranのYouTubeチャンネル 2014/07/23公開)

鑑賞前から期待してました。ポイントは、

①『少林サッカー』等で有名な大陸の女優・趙薇(ヴィッキー・チャオ)の初監督作品である(しかも北京電影学院の卒業制作として撮ったそう)

②本作も原作(「致我们终将逝去的青春」辛夷坞・著、2007年)も大陸でヒットした作品だった
原作については東方書店の特設サイトを参照→

③私の大好きな青春ものである
(2011年の台湾映画『あの頃、君を追いかけた(原題:那些年,我們一起追的女孩)』とならぶ!みたいな謳い文句で紹介されている)

④ヒロインが杨子姍(ヤン・ズーシャン)!・・・以前に台中合作映画『戀愛恐慌症』(林依晨(アリエル・リン)×陳柏霖(チェン・ボーリン)によるラブコメ)に出演していて、それがもうキュートな役だった(詳しくは記事「映画『戀愛恐慌症』(2011年台湾・中国)」

・・・と、こんなところでしょうか。

が、しかし。

これほどまで入り込めない作品もない!ってくらい、共感ポイントゼロでした。


共感できなかった理由:

・ロマンチック度がゼロ!
→ドキドキ感が得られないなんで、初恋ものとしてどうなんでしょう?それとも、初恋のほろ苦さゆえ?・・・いや、ほろ苦さすら感じられなかったような。。

・ヒロインがとにかく幼稚
→「ロマンチック度がゼロ」の原因の一つでもあるのですが、ヒロインが色気なさすぎで、引いてしまいました。(『戀愛恐慌症』の時と違いすぎる。。)何がポイントで趙又廷(マーク・チャオ)演じる陳孝正がヒロイン・小飛龍に惹かれるのか理解不能。男子目線ならアリなの?

・ヒロインその他核となる女子が自負している「自分たちは美人で得している」という感覚
→確かに可愛い。でも、それほど?と言いたくなる中途半端さ。「華」に欠ける感じ。

・登場人物が皆やたらと短気
→すぐに怒り出し、ヒステリックに騒ぎ立てる。中華圏ではフツーのことなの?


その他、多分文化的な違いが主な理由と思われる「受け入れられない」箇所が多々。
なので、ストーリーの2/3を占めているであろう学生時代ははっきり言って面白くなかったです。

でも、社会人になってからのシーン、それと、「あの時、実はこうだった!」的回想シーンは、まあまあ見どころがあって良かったです。

全体的に、ストーリーの流れがイマイチなのと、何に焦点を置きたいのか、何が言いたいのかがよくわからなかったのと、ヒロインの心情を表しているであろうCGが効果的でないのと、やっぱり感情的なポイントのずれ、文化的な違い、恋愛・結婚観の違い(行動は幼稚なのに考えることは打算的)etc、世代的には直球ど真ん中な作品にもかかわらず共感できなかったのと、で、ちょっとこれは無いなー、というのが正直な感想です。ご覧になられた方、いかがでしたでしょうか???

映画『So Young ~過ぎ去りし青春に捧ぐ~』公式サイト→