しばらく、ブログが空いてしまいました。
今回は、前回のブログで書いていた
「自分にとって初めての・・・・」
の事について書きたいと思います。
4月下旬のある日曜日、
自分は妻と一緒に婦人科系の癌患者と
その家族の集まりに参加しました。
妻が仲良くなった方が婦人科系の癌患者の
集まりを開催していました。
そこでの行事の一つとして家族を含めた
交流会を開こうという事になったそうです。
自分が知っている交流会は患者本人
だけが参加できる会でした。
そもそも、この様な会は誰にも話せずに
悩んでいる人が同じ気持ちを持つ人との
交流をするものが目的なので自分には
無縁の世界でした。
また、病気の性質上、患者以外の第3者、
特に異性がいる事に抵抗を感じる人は
多い、いやむしろそれが自然の反応だと
思います。
最初は驚きましたが、
「家族を含めた交流会なので・・・・」
という事で僕自身初めての体験を
することになりました。
当日は、患者本人はもちろん、夫、子供、孫など
様々な家族構成、住んでいる場所、職業もバラバラの
多種多様な家族集まりました。
自分は初めて会う人たちと一緒に
慣れない手つきでバーベキューの準備を
しました。
自分たちは夫婦だけでの参加でしたが、
子ども連れの家族は、子ども同士初対面とは
思えないくらいすぐに打ち解けて楽しく遊んでいました。
バーベキューの準備ができたら食べ盛りの
子ども達はみんな肉に一直線。
準備に時間がかかったせいかみんなの食欲は
すごいものでした。
バーベキューが一段落した所で子どもは
遊びに行き、大人たちは自己紹介をしました。
そこで、幹事さんの今回の会を開いたきっかけを
聞くことができました。
その方は今まで自分は患者本人として、同じ悩みを持つ人の
交流会を主催してきたそうです。
しかし、ある時癌患者を持つ家族の悩みを聞く機会が
あったそうです。
その時に今まで患者本人の事ばかり考えており、家族など
周りの人の事を考えていなかった事に気づいたそうです。
そこで、家族同士の交流会も是非必要なのでは
と思い今回企画されたそうです。
幹事さんの今回の思いに自分はとても心打たれる
ものがありました。
実際、自分は夫婦二人だけですし、妻の苦労に
比べれば自分の苦労なんて無いに等しいです。
しかし、子どもがいる家庭はそうはいかないことを
知らされました。
特に、小中学生くらいの子どもにとって「癌患者の母を持つ」
ということは自分には想像できない心の傷を持つという事なのかも
しれません。
「自分に取って最愛の母が死ぬかもしれない」と言う事実。
子ども自身も「母を含めて誰も悪くない」ということは十分
分かっているのですが、家族とどう接して良いのか分らず、
母が癌などと同級生に話すこともできず、一人悩み苦しんでいた
のだと思います。
そんな子ども達にとって、同じ境遇の同年代の子ども達と
交流を持つ事は、何事にも代えがたい貴重な体験だったの
ではないでしょうか。
癌患者の家族は、この日が初対面であったにも
係らずすぐに和気あいあいと打ち解けました。
あれだけバーベキューでお腹いっぱいに
なったにも関わらず、中休みと称して
焼マシュマロやお菓子を堪能し、
満腹と言いながらも締めの焼きそばを
作るとみんなペロリと完食。
さらにデザートのティラミスも堪能
していました。
楽しかった時間はあっと言う間に過ぎ、
また、このような会を開こうという事で
お開きになりました。
今回、知り合う事ができたみなさんと
これからも仲良く交流を続けることが
できればと思います。
最後に、「癌患者本人を含めた家族の集まり」と言う
このような会を開いていただいた幹事さんに感謝と
お礼申し上げます。