2017年11月に発表された、エールフランスKLMのFFP、
フライングブルーの改正。
改正は2018年4月から。
2018年1月~3月は移行期間で、この間のフライトは
特別処置がなされ、4月に新制度に適応される。
獲得マイルが金額制になり、
航空券の値段1ユーロあたり、会員レベルに応じてXマイル
貯まることになった。
また会員レベルの決定が、
これまでのフライト数またはマイル数から、
飛距離と搭乗クラスに応じたポイント制になる。
このポイントの単位はExperienceから来ているXPと呼ばれる。
これまで、マイル数で上級会員になるには、
長距離線のビジネスクラスや、予約クラスの高いエコノミークラスに乗る必要があったのに対し、
フライト数で上級会員になるには、国内線や短距離線を乗れば楽であった。
私は長距離線に多く乗りつつも、予約クラスの低いエコノミークラスが多かったため、
マイル数で上級会員になるよりも、フライト数による会員レベルの維持が必要で、
国内線や短距離線でフライト数を稼ぐのに比べて、割が合わなかった。
今回の改正は、会員レベルの点では、予約クラスに関係なく、
長距離線に多く乗る人に有利な改正となった。
上級会員の判定期間は1年間であることに変わりはないが、
これまで毎年1月スタートの一年であったのに対し、
今後は、会員レベルがアップグレードされた時点ごとに1年になり、
各会員それぞれの1年間の判定期間が設けられる。
XPは、これまで同様、同じエコノミークラスでも
予約クラスに応じたマイルの加算率に応じて決まると勘違いしており、
長距離線でも中距離線扱いされ、XPも低めに設定されるのでは、
と思っていたが、それはないようだ。
現に、先日4月発のヨーロッパへの航空券をKLMで購入したが、
すでに新制度で獲得予定のマイルとXPが表示されていた。
マイルは、サーチャージを除く航空券本体をユーロ換算し、
会員レベル(ゴールド)に応じたマイル数になっており、
XPは、日本・アムステルダム間の長距離線で片道12XP、
さらにアムステルダム・ヨーロッパ間の中距離線で、片道5XP、
往復で34XPとなっている。
ゴールド会員に必要なXPは年間で180XPだが、
このパターンで年間で6往復すればゴールド会員になれる。
ただし長距離線は3段階に分けられており、
東京・アムステルダムは最も長い長距離線3の区間に対し、
東京・モスクワはその区間より低い長距離線2の区間になっており、
獲得XPもやや低く設定されている。
現時点の年間の飛行計画では、9月頃にギリギリでプラチナ会員(300XP)
に届いてしまうのでは、といったところ。
プラチナ会員に届いてしまった段階で、XPの貯金はゼロになってしまうので、
いっそのことプラチナ会員を目指すべきか、あえてゴールド会員を確実に維持するか、
考えなければいけない。