2017年9月前半フランス人の友人の結婚式で、南仏のAveyron県へ。
訛りのあるフランス語が話され、オクシタン語の表記もたまに見かける地域だ。
結婚式が行われたのはMonteilsという人口500人の小さな村。
村で一番のメインストリート(?)。
スーパーが一軒ある。
私は、人口200人ほどのCastanetというさらに小さい村に
新婦の家族と一緒にChambre d'hôteを借りた。
家族は一軒家、私は離れの一部屋をあてがってもらい、
快適に過ごせた。
ただしこの宿にはWifiがなく、3日間ほどよいネットデトックスとなった。
宿にはプールもついており、行く前には暖かいので水着を持ってくるよう言われてみたが、
実際は18度ほどとかなり肌寒い天気で、水浴びは断念。
最寄りの大型空港はToulouse。
月曜日夜にToulouseに日本から到着し、
火曜、水曜と市内や近郊を観光。
木曜に電車で2時間ほど行き、Aveyron県のRodez駅に到着。
誰かが車で迎えに来てくれる予定であった。
が、無人駅で誰も待っておらず、
新婦に電話すると、10分ほどで友人が車で迎えに来てくれた。
着いた木曜日は、結婚式会場の設営の手伝い。
金曜日は、Monteilsのフォアグラ畜産場でランチ。
午後は新婦家族と一緒にVillefranche-de-Rouergueへドライブ。
この町のカフェで一日ぶりにWifiに触れる。
土曜日は、午後から市役所で結婚式、その後、
教会で結婚式、再び市役所に戻り立食パーティー、
そして21時からは晩さん会の始まり。
この晩さん会は日本の結婚式の二次会と変わらない雰囲気。
朝まで続いたようだが、私は次の日の12時に日本に帰る予定だったので、
深夜2時頃に新婦の兄と退席。
日本で仕事があったため、結婚式翌日に仕方なく帰るというスケジュール。
パリや他の街から来ていた来賓は、さらに翌日も滞在し、
色々なアクティビティを行っていたようだったので残念。
問題は、ド田舎のMonteilsからToulouse空港までの道のりの確保。
距離にして、84km。
Toulouse発のフライトは12時20分。
電車の本数はそんなに多くなく、8時台の始発に乗ると、
間に合うかという微妙な時間帯。
結婚式の2-3か月前から新婦に相談していたところ、
電車は遅れることもあるので、義父が車で空港まで乗せて行ってくれるとのことであった。
晩餐会は朝まで続くのに、65歳ほどの義父Danielが
その翌朝7時30分頃に私を迎えに来て、空港まで迎えに来てくれたのであった。
新婦の家族は、「え、そんなことしてもらって大丈夫?」と申し訳なさそうであったし、
私も私で、「本当に来てくれるのか」と少し心配であったが、
結局Danielは快く私の面倒を見てくれた。
新郎新婦にいくつかのお土産を用意していたが、
最後に取っておいた日本のせんべいの詰め合わせをプレゼント。
Toulouse空港までは1時間半ほどで到着。
日曜朝だったので、道も空いており、
かなりスピードも出せた。
山がちなAveyron県の辺りでは、霧に包まれた長閑な田舎の風景を車から堪能。
新郎家族の話や、オクシタン語の話を色々聞き、
あっという間にToulouse空港に到着。
旅のよい思い出になったと同時に、人の優しさにも感謝した。