2017年2月にベラルーシに行った際、
モスクワで荷物が乗り継ぎ時に間に合わず、
往路で荷物が遅れるという最悪のアクシデントに見舞われた。
コンベアを前に一人取り残されていると、
「そこの若い方、荷物がないの?」と空港職員のおばさんにロシア語で呼ばれる。
「モスクワで乗り継ぎ時間が短くて」と言うと、
「残念だけどよくあること。こっちへ来て」と
デスクに案内され、荷物タグを渡して
氏名や便名、滞在先、日本の住所、現地の連絡先を記入。
電話番号の復唱では、5や9などのTの軟音が
ベラルーシ語なまりでTSのように聞こえ、
荷物が届かないショックの中、
言語観察をしていた。
「荷物がついたらあなたのところに空港から電話が行くから、
そうしたらアエロフロートに電話して」と言われ、その日は市内へ。
荷物がなかったおかげで、タクシーではなく
バスと地下鉄を乗り継いで、ホテルにたどり着いた。
翌日まだかまだかと電話を待っていても
来ないので、「こうなったら」と自分からアエロフロートにかけると、
「荷物はもうミンスクにある。今夜ホテルに届く」と言われ、
ホッとするも、「電話くれるって言ったのに」と
旧ソ連らしさに呆れた。
ホテルに着くとレセプションに自分のスーツケースが
EMSにより届けられていた。
が、ファスナーが壊れており、プラスチックの線で
応急処置されていた。
日本で入れたお土産用のチョコレートが紛失しており、
おそらくモスクワで壊れて荷物がバラけたのではと推測。
なおこのスーツケースは自分が持っている中でも大きい方で、現地で本やお土産を調達する用。
幸いにも到着して2日後に学会であったため、
当初の予定通りの衣装で研究発表をすることができた。