KLMワールドビジネスクラス | 飛行機に乗って

飛行機に乗って

飛行機が好きです。
機種とかよりも航空会社やエアライングッズ、空港が好きです。
旅先で乗った飛行機や、使った航空会社、集めているエアライングッズについて、報告します。
行先は東欧・北欧と偏りがあるので、あしからず。
利用する航空会社は主にスカイチームです。

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生まれて初めての、棚から牡丹餅的なビジネスクラスだった。
エリート会員昇格と、エコノミーの無料航空券をとりあえず目指していたが、
ビジネスクラスへのアップグレードのことを忘れていた。

思えば兆候はあった。
チケット購入時に、無料で選べるエコノミーの席を選択していたが、
出発前日家でチェックインをしていた際、座席を確認したところ、
17というエコノミーコンフォートの席に変わっていた。
無料で選べるエコノミーの座席は満席でクリックできなくなっていて、
エコノミーコンフォートしか選べない。
しかし普段は「有料」と出るはずの表示もないので、マイルがたまっているので
無料でちょっといい席にしてもらえたのかなと思った。


家でチェックインをすると、スカイプライオリティと空港で自動チェックインをする人の中間に位置する優先レーンに並ぶので、スカイプライオリティのカウンターの前に並んでいた。
前の人のチェックインが非常に時間がかかっていた。


自分の番になると、カウンターの方から「エコノミーが満席のため、
無料でコンフォート席にアップグレードされてますが、4万マイルを使ってビジネスクラスに
アップグレードできます」と言われた。
びっくりしたが、満席でなければこういった機会がないことを聞き、
またエコノミーのアワード航空券に必要なマイル数をおぼろげながら思い出し、
多分お得だろうということで、承諾し、マイル減算の承諾書を書いた。
1階席と2階席があったが、2階席の方が若干静かということで2階席に、
また通路側が人気、特に非常口前が人気ということで、2階席の非常口前通路側を選んだ。

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保安検査では初めてスカイプライオリティのレーンを使用。
といっても通常のレーンも空いていたので効果は薄かったが。
狭い機内にいるより広い機外にいたほうがよいが、やはり優先搭乗は
気分がいいものである。

(恐る恐る)2階席に向かう途中、「ビジネスクラス」の表示があったので
写真に撮っていると、オランダ人CAさんがこっちを見ている。
「ビジネス初めてなんです」というと、「Enjoy your flight!」と言われる。

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すべての座席で個人モニターは肘掛から取り出す仕組みだが、
ウェルカムドリンクを肘掛に置いて、モニターを取りだそうとするうっかりとこぼしてしまう。現に、隣に座ったフランス人のおじさんは自分の席にウェルカムドリンクのシャンパンをこぼしていた。
また自分も離陸後のおつまみを肘掛に置いていたら、自分のモニターを出そうとした彼に
ナッツをこぼされてしまった。飲み物をこぼされるよりは良かったが。
ウェルカムのオレンジジュースは、エコノミーとは味が違う。

非常口前の席ということで、離陸時はCAの方と合い向かい。
「お仕事ですか?」と聞かれたのをきっかけにおしゃべりが始まった。
KLMに勤めて30年以上の大ベテランの日本人CAさんで、色々お話が伺えた。
興味深かったお話の一つが、オランダ人の言語能力の高さ。
またチーフパーサー(たしか)につくには、英検2級程度の語学力を5か国語で持っていなければならず、社内に(主に西ヨーロッパの)言語テストがあるということだった。

飛行機好きなことを話すと、「今日の機長さんは気さくだから、
着陸後にコックピットの中を見せてもらえると思います。聞いてみますね」と言ってくださった。
その後のサービスの際に、実際に機長に聞いてくださりOKだったことを伺い、他のお客さんが出るまで待っていてください、という指示を受けた。

楽しみにしていた食事は、さすがにメニューが豊富。
飲み物では、クランベリージュースといったなかなかないものをチョイス。
またリンゴ、オレンジジュースも100%絞りのもの。

隣のおじさんにこぼされて量が大幅に減ったおつまみのナッツとクランベリージュース。

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わざわざスキャンをしたメニューリストは以下の通り。

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食事のチョイスではCAの方が聞きまわっているのだが、
「XXさん、和食と洋食はどちらにいたしますか」と名字で呼びかけられ、
乗客リストを見ながらの接客とはいえ、VIP感を感じた。


ホテルオークラのシェフ監修ということで迷うことなく、
昼食も夕食も和食を選んだ。このCAさんは隣のフランス人のおじさんにも「lovely Japanese dish」といって和食を勧めていた。


昼食の前菜、そして「牛肉の味付けに趣向が凝らされています」というCAさんのおすすめのことばに従い、メインの牛肉。

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デザートにはKLM仕様のオランダの有名チョコレートが配られたほか、
フルーツ、ケーキ、タルト(クッキーの上にババロアのようなものが載っている)の中から
タルトを選んだ。

着陸前の軽食にも和食を選んだ。焼きそばである。

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塩コショウの入れ物が面白かった。

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器、銀のフォーク・ナイフ・スプーン、箸置き、テーブルクロス、布のナプキンと
あらゆるディテールがやはりエコノミーとは異なる。
またシャツのボタンに付ける様式のナプキンは、ナプキンとは無縁の自分は初めて見た。
写真ではわかりにくいが、ナプキンも単なる白ではなく、柄模様が施されている。

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らせん状のマドラーも銀で非常におしゃれ。しっかりとKLMのロゴが入っており、
フォーク・ナイフ・スプーンと同様にMarcel Wandersというデザイナーによるもの。
KLMのロゴにもなっている王冠が蔦のような絵柄の中にさりげなく取り入れられている。
これは機内のカートも同様で、エコノミーのものとは違う。

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軽食でフルーツか寿司があるようだったが、仕事や睡眠をしていたため食べなかった。
おやつのアイスは、「スーパーカップ」ではなく「ハーゲンダッツ」。

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楽しみのもう一つはやはりシート。

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食事後に仕事に打ち込もうか、シートを堪能するために就寝しようか迷ったが、
どちらもバランスよくこなせたと思う。
地面に斜めの状態で170度まではいかないところは、新しいとは言えないB747だから仕方ないが、
それでもゆっくり休むことができた。
寝ながら伸びができる上、寝返りも打ち放題。うつ伏せに寝ることも可能である。
何しろブランケットもエコノミーのものより長い。
ただ日常生活であまりない角度(170度とはいえ、地面に対して斜め)で横になるには少し慣れが必要かもしれない。また各部位の角度を複雑に調整して、お気に入りの角度を見つけてもいいかもしれない。必ずしも170度全開が気持ちいいとは限らないだろう。

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変な話だが、トイレのアメニティーもエコノミーのものとは違う。

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アメニティーセットには、歯ブラシ、靴下、リップが入っており、
歯ブラシにはKLMのロゴが入っている。

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イヤホンはノイズキャンセレーションなところがさすが。

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KLMのビジネスクラスといえば、アムステルダム到着間近で配られるミニチュアハウス。
中にはオランダのジンが入っている。
乗り継ぎ便のある人には保安検査用に袋に入れてくれるので、液体が入っていてもOK。
ネットで「KLM ミニチュアハウス」と調べると、ビジネスクラスに乗った人による記事が結構目立つ。
KLMのHPでも、90種類以上のコレクションを見ることができ、実在する建物のフィギュアには
その建物の歴史や場所(google map)が示されている。
自分が選んだミニチュアハウスは「9」の番号がついていた。

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着陸後にはコックピットの中を見せてもらい、忙しそうだったが少し機長と話をして、
ツーショット写真まで撮らせてもらった。

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スキポール空港に着いてからは、優先レーンで入国審査。
成田で行き忘れていたラウンジへ向かった。これは別途レポートで報告したい。