アムステルダムの乗継時間は3時間55分だった。
市内と空港の便は良いし、10月にアムステルダムに行ったばかりで、
土地勘はそれなりにあるので、市内に出ようと思っていた。
KLMのHPでは、4時間以上の乗り継ぎであれば市内に出ることが
おすすめされていたが、インターネットで検索をすると
「ぎりぎりで可能」という意見は少数で、
大半は「無謀」という意見であったため、直前で不安になった。
一番の目的は洋服の購入。
ブランドのHPを見て、気になる服をチェック。
円安になってきたとはいえ、日本円で買うよりもやはり安めで、
しかも免税もされるため、リスクを冒してでも行くべき、と思った。
10月にも訪れたことがあるので、店の場所は大体覚えていた。
中央駅から歩いて8分ほど。
ただし何があるかわからないため、
やはり空港には出発時間の2時間前には着いていたい。
さらに免税の手続きも行いたい。
ネットで空港発中央駅行、中央駅発空港行の列車を複数チェックし、
空港に到着してすぐに往復チケットが買えるよう、
小銭も準備しておいた。
いろいろなリスクも考え、チェックしていた一番遅い候補の列車に
乗れなかったら、市内に行くのをあきらめようとも考えていた。
リーガでは、アムステルダム・東京間のチケットももらえた。
見ると搭乗時刻が出発の約1時間30分前。
やや焦るが、機体が大きいので、単に時間を早めに設定しているだけ、
または乗客を確実にゲート前に集めておくため、と理解する。
飛行機は定刻通りアムステルダムに到着。
小走りで出口へと向かい、列車のチケットを買うものの、
チェックしていた第一候補の列車をわずかの差で逃す。
中央駅についてからも小走りで店へ向かった。
遠回りしてしまった場面もあったものの、お目当てのお店に到着。
アムステルダムは小雨であったのに加え、
厚着をしていたので、汗だくだくのまま試着。
ほとんどをそのまま購入。
しっかり物欲を満たし、小走りで中央駅に戻る。
目標にしていたよりも1本早い列車に乗ることができた。
アムステルダムから日本へのフライトは初めて。
チェックインやバゲージドロップはスルーし、まず出国審査。
その後、すぐに保安検査かと思いきや、
魅力的なショッピングモールが広がる。
してきたばかりの買い物のタックスリファンドを行い、
23ユーロがクレジットカードに戻る。
飛行機が見えるイタリアンのカフェでパスタを昼食に食べ、
フライト前の腹ごしらえ。
保安検査はいつあるのかと思いきや、
長距離ターミナルの各ゲートに設置されていた。
電話ボックスのような装置による全身検査があり、
搭乗客は待合室に集められる。
この待合室には売店や買い物スペースがないため、
買い物をしたい人はギリギリまでゲートに向かわない方がいいかもしれない。
自分もあと15分くらいは他のお店を回れたかもしれない。
しかし、アムステルダムでのこの行動が疲れていた体へのとどめとなり、
帰国後に風邪を引いた原因となったと今は考える。
アムステルダムの空港は、そこで時間をつぶせるほど充実している。
美術館のほか、カジノもあるようだし、
オランダならではのチーズや花屋もあり、それはそれで面白い。