顔面神経麻痺と再建手術について | まぶたを治す道 〜眼瞼下垂はあとかたも無くすぐ治る〜

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瞼の手術治療に関するブログ
現状治らない疾患の治療法発見に興味があります。その為には古い慣習や常識にはとらわれません。未来の医療の構想のようなものが混じっております。読者に何かをもたらすことができればと思います。

 

※ブログ主は医療関係者ですが、顔面神経麻痺の専門家ではありません。

 

※顔面神経麻痺や兎眼に興味のないかたは飛ばしてください。

 

顔面神経麻痺後の目が閉じない症状で、目が乾いてしまうのを防ぐために市販のラップを活用する方法があると述べられている人がYoutubeにおられました。

 

よくあるサランラップだと固さがあり痛いので、工夫されているそうです。

 

この人は有名youtuberを目指しておられ、シェアをお願いしますという事でしたので、ここからリンクさせていただきます。

 

顔面神経麻痺後の兎眼の乾燥防止にラップを使う

 

顔面神経麻痺になった経緯と心境について↓

 

このかたが中枢神経内の出血で顔面神経麻痺が発症したのは14歳のときだそうです。現在は成人されています。

 

7年以上経過しても目の閉じない状況が続いているのが伝わってきます。

 

この動画とおなじぐらいの目が閉じない状況から、大病院の形成外科で手術を受け、かなり目が閉じれるようになったかたが、私の勤務先に受診された事があったため、そういう方法の存在に言及したいですね。

 

手術による笑顔の修復 - 咬筋神経の顔面神経への移行術と(健側からの)顔面交叉神経移植術

こちらの動画などは神経を移植してつなぐ手術によって驚きの成果です。わかりやすい動画です。

 

こちらは太ももの内側の薄筋という筋を神経付きで頬へ移植し、動かせるようにした遊離筋移植手術前後の動画です。↓

乗馬をなさるかたのようですが、足の筋肉を一部とっても術後に乗馬も問題なくできている様子が出ていますね。

薄筋以外にも広背筋など、別の筋肉を移植する手術もあるようです。

 

瞼や口角を手術によって治療する方法は存在するのだという事を、知っておいて損はないでしょう。

 

しかしこういう手術の存在自体が医療関係者にも知られておらず、実施できる施設はごく限られていることもあり、この疾患の患者さんが普段通院されている耳鼻科の担当領域でもないため案内されないままの場合も多いようです。

 

顔の筋肉の麻痺がまだまだ回復していなくても発病から期間が経つと、かかりつけ医から

 

「もうこれ以上何もできる事はないです。うちへの通院も終了でいいです。」真顔

 

と言われている顔面神経麻痺患者さんは全国に多くおられるものと推測します。

 

動画が海外のものばかりですが、日本でも手術は行われています。行なっている病院を探すのが大変ですが、基本的に大学病院の形成外科になります。

 

自然治癒が見込めないとわかってきたとき、あきらめず次はこういった再建手術が適応になるかどうか、執刀できる医師に相談されるのも一つの手です。

 

麻痺発症から長期間経っても手術方法が無くなるわけではありませんが、選べなくなる手術法もありますから、早い段階でこういう治療法の存在は念頭に置かれるといいと思います。