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SFファンの間では常識の「ロボット三原則(ロボット工学三原則)」。
第一条:ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
第二条:ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
第三条:ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。
これは人間の倫理観や道徳観とは違い、ロボットの行動の指針となる数学的な基準なわけです。
ロボットが行動するさいには無数の選択肢に直面するわけですが、この3原則のポテンシャルの高低によって具体的な行動が決定されます。
鉄腕アトムをモチーフにした漫画「PLUTO(浦沢直樹×手塚治虫)」では、目覚めないロボットを目覚めさせるには「偏った感情の注入」が必要だと言うシーンがあります。
「そう……、怒り……悲しみ……憎しみ……偏りが、60億の混沌をシンプルに解決する。」
この「偏った感情」こそロボット三原則に相当するものなんでしょう。
たぶん。
で、「われはロボット」はU.S.ロボット社の初代主任ロボット心理学者、スーザン・カルヴィンの回顧録。
個性豊かなロボット達が引き起こす不可解な事件の謎を、ロボット心理学者のスーザンや新型ロボット実地テスト担当員のドノバン&パウエルが解決していきます。
面白いです。SFミステリの傑作。
アシモフの他の作品にもこの物語が史実や歴史上の人物として登場したりするので、アシモフを読むならまずこの作品から読む事をおすすめします。
ちなみにスーザン・カルヴィンは2008年に博士号を取得しU.S.ロボット社に入社。2047年には、人類はすでにロボットとともに宇宙へと乗り出しています。
鉄腕アトムは2003年生まれ。
古いSFを読んでいると、今って21世紀なんだなあと痛感します。
あと、今年2009年は石ノ森章太郎の腐朽の名作「サイボーグ009」の年なんだそうです。(下4桁が009だから)
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PLUTO (1)/浦沢 直樹

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鉄腕アトム (1) (手塚治虫漫画全集 (221))/手塚 治虫

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サイボーグ009 (第1巻) (Sunday comics―大長編SFコミックス)/石ノ森 章太郎

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