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テイストは『CURE』に似てる。
『CURE』はオカルト・サイコだけど、こっちは一見サスペンス。サスペンスからはみ出ずに、この緊張感、この説得力、そして冒頭の殺害シーンから最後のびっくりまで周到な構成。
本作のテーマは、殺人を犯した豊川悦司ではない。それを表面的に深く愛を感じる小池栄子の狂気にある。
その異常心理の発展する過程が綿密に描かれ、しかも、リアルっつうか、説得力が有る。こういう女の子周りに何人かいるよなぁ、と思う。
驚きのクライマックスは、その狂気が頂点に達する瞬間なのかな。狂気だから、すでに理解の域を超えている。理解を超える程の狂気は、人の心理の恐ろしさを表現しているようで、この点ではサイコ・ホラーなのかもしれない。
『接吻』というタイトルは、狂気がクライマックスに達した瞬間の表現をさしているように思う。
小池栄子の熱演にも驚き、なんとか映画賞受賞にも激しく納得です。
昨年度の日本映画では、『ぐるりのこと』と本作がトップ2。ただ、『おくりびと』をまだ見ていないけど。
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