寄生虫博物館館長の、寄生虫への愛があふれるエッセイ集。
カマキリに寄生するハリガネムシは、成虫になって水中に移動するために、寄生主であるカマキリを水辺へとおびき寄せる(寄生主の行動を操ることができる)という話は有名だが、寄生虫たちの多彩でユニークな生き方には本当に驚かされる。
「寄生生活という生き方の選択」
「女子高生のおなかの中の合計四五メートルの寄生虫」
「サナダムシの味を知っていますか?」
など、気になるトピックスが沢山。
生物は実に様々な方法で生きている。
僕らはみんな宇宙船地球号の乗組員なんだ、と思える本。
蟲愛づる姫君におすすめ。
少し前、小学生のあいだで「ムシキング」というゲームが大流行していました。
カブトムシやクワガタを戦わせる、単純だけど楽しそうなゲームです。
「ムシキング」の新しいバージョンとして「寄生虫キング」が出たら私も買うのにな、と考えたことがあります。
フタゴムシやサナダムシをバトルさせるのです。
サナダムシなんかはうまく育てれば全長7メートルくらいの強いキャラになります。
バトルステージは犬の腸やイルカの脳内。
これは売れないな、と思いました。
ちなみに戦国時代の医学書「針聞書」には、人体に棲みつき病気を引き起こすという虫が描かれています。
どの虫もすごくチャーミングでキモカワイイ。
日本初の菌マンガ、「もやしもん」が好きな人ならたまらないはずです。
「針聞書」は福岡の九州国立博物館に収蔵されていますが、福岡まで行くのは大変、という人のために「戦国時代のハラノムシ」という単行本でみる事ができます。
良い時代になりました。
- 戦国時代のハラノムシ―『針聞書』のゆかいな病魔たち
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