夜はT1projectボーカルワークショップ指導。

10名が参加。



今日から「演技付き」で歌う練習をしていきますが、それは「動く」ということではなく、「演じる」ということです。



だけど、「声の表現力が大きいのに、動きが小さい」などチグハグな人には、思いっきり当て振り(言葉に合わせてアクションする)をしてもらったり、逆に「感情が行き切っていないのに、声で表現しようとしている」人には感情と歌のバランスについて解説して、実践してもらいました。




歌の中では感情はデフォルメする


そもそも「何故セリフではなく歌なのか?」と考えるに、セリフのトーンでは表現しきれないほどの感情の吐露が歌だと思うのです。



だから、異常なほどに感情を拡張していく必要があります。



歌が感情をコントロールする

一方で【メロディ】というものが既に感情を内包しています。だから、俳優はことさらその大きく拡大した感情を表現する必要はないのです。

むしろ歌(曲)が感情をコントロールしているので、そこに委ねるべき。

グツグツと煮立った感情を閉じ込める鍋葢が「歌」と言っても良いのです。


歌の中にある台詞は高音で

歌という鍋蓋に閉じ込められている感情は、歌の中にもし台詞があった場合、蓋が外され吹き出すことになるので、直前の音よりも高音になり、しかもデフォルメされた感情表現をすることになります。



↑これらの感覚を踏まえてバランスを取っていくと良いです。よくあるのが、歌は感情過多なのに、台詞の部分だけ妙にリアルでトーン低めだったりすると、曲の温度が一気に下がります。



そもそも役者としての演技も学んでいるT1メンバーは、このミュージカルの世界観を共有しておかねばなりません。




感情は声によって抑えられる。
歌の音高に合わせて、感情もデフォルメする。

まだまだ全員鍛錬が必要です。