T1projectボーカルクラスで長年指導してきた「生徒」さんが、別のスクールの歌の「先生」になる、とのことで、オンラインレッスンの枠内で相談を受けました。
教えるのは、ほぼ(?)初めてらしく、不安もあるみたい。
ひとまず、いろんな指導法の例を挙げていって、その中で、どんなことに気をつければ良いのか?何を大事にすべきか?ということを、僕の経験値からわかることを話していきました。
でも、正直言って「上手な教え方」なんて無いです。教え方も含めて歌い方にメソッド(マニュアル)みたいなものを作れば、それはただの押し付けに過ぎないし、それこそ生徒さんの特性に即して臨機応変に教えることができない(「合う/合わない」が生じる)と思います。
中長期的に、段階を見定めながら積み上げる指導が、最終的には大きな向上に繋がると僕は信じているので(実際にそうなので)、何よりも「コミュニケーションを大切にすること」と「生徒さんを信じ、リスペクトすること」を大事にしましょう!と伝えました。
「良い指導とは、優秀な生徒を育てるものではなく、優秀な指導者を育てること」というのが僕の信条でした。
僕自身が「教える」という仕事をしながら沢山のことを学んでいます。実はレッスンを受けるより、レッスンをする方がたくさんのことを勉強することになります。きっと彼女はこれからもっともっと上達することになるでしょう。
そして、どんなに歌が上手くなっても、たくさん舞台に立ったとしても、やはり「教える」という仕事が一番の収入になり、結局それが音楽活動における最良の環境となるはずです。
僕の指導を受けてくれた人が、それをまた次代に繋いでくれる。こんなに嬉しいことが他にあるでしょうか?
これからも応援しています!
また何か迷ったり、わからないことがあれば、どんどん相談してください。