夜はT1projectボーカルワークショップ指導。8名の参加者でした。



ミュージカルのソロ曲って、相手がいる会話ではないので、実生活においては「独り言」になります。実際に独り言を呟いている時ってあるでしょうか?


あまりないですね。


普段はその想いは言葉にしておらず、心の中でモヤっとした感情だったり、あったかい感情だったりします。ところがこれが歌になると「歌詞」という言葉(台詞)になります。


つまり「感情」→「言葉」という言語化を日常から訓練しなければなりません。だから「日記をつけたり、自分の気持ちをノートに書く、ブログを書くなどして、日常から『言語化』の練習をしよう」と教えています。



感情というモヤ/フワっとしたものがあって、そこに言葉や音というフィルターを通して外に表れるのが「歌」です。





逆に外のフィルター(音や言葉)しかなくて、中の感情が存在しなければ、表面的な言葉や音の羅列にすぎません。しかもその感情というのは、普段言語化しない「心の中で思っていること」の領域なのです。



今日のレッスンでは、曲冒頭の歌詞を何度も何度も繰り返し読んでもらって、まずはその言葉の奥にある感情を実感。それから音を付けて歌っていってもらったら、とても良い感情表現で歌えるようになりました。

本人も「今までにない、不思議な感覚で歌えた」とのことでした。