朝から、埼玉県川越市にある城北埼玉高等学校フロンティアコースの授業。
「校歌を演奏発表しなさい」というミッションに生徒たちは取り組んでいます。
誰と、何をやるのか?もこちらからは指示なし。
自分で考え、行動して、役割を見つけ、従事しつつ、クリエイティブな作品を創り上げる、という技能を学びます。
ここで大切なのは「やらなくても良いこと」「自分の役割ではないこと」を見極めること。
例えば「2人で一緒にやろう」と動き始めたペアも、1人がどんどん積極的に動いた結果、2人でやる意味がなくなってきた…とした場合、ある意味で切り離す必要が出てきます。そこで「俺は不要になってる…」と『見極められるか?』
とは言え、そこで諦めろ、ということではなく、それなら『どうすれば自分が必要になるのか?』を考えれば良いのです。
メロディパートが多いのであれば、和音パートを弾くようにシフトすれば良い。自分が必要ないグループに属していることに気づいたら、『自分を必要とするグループに鞍替え』すれば良いのです。
これは今後、社会で生きていく中で最も大切な「損切り」と「セルフプロデュース」能力で、組織の中での自分の役割を設計したり、転職したりする際に必要になる大事な経験です。
正直、演奏そのものはどうでも良くて(←音楽教師としてあるまじき発言)、そこに至るまでのグループワークのあり方を見ています(審査しています)。