午前中は丸々寝て…(本当に起きれなかった)、午後から城北埼玉高等学校フロンティアコース音楽の授業。


2時間連続の授業ですが、「音楽」とは名ばかりで、今日はピアノの蓋すら開けませんでした(笑)



3月に近くの高齢者支援施設で催しをさせていただく段取りだけ僕が用意して、一学期に代表者と渉外担当の生徒を決めたのですが、どうやら何も動いていなかったらしく…💦

今日はクラス全員で話し合いをしました。



3月が本番ですが、その前哨戦として今学期末に学校で発表を行なうことを告げると、生徒たちも急に焦り出しました。


緊急会議です!


僕はと言うと…基本、丸投げ。「何をするか、も含めて全部自分たちで決めて」とだけ言って、ただ見守っていました。



司会者を決めて、話し合いをさせるのですが、まぁ、そのやり方すらわかっていないのです。誰からも教わっていないのですから。



話す時の体の向きはこう、手を上げなくても何かを言いたいと思っている人がいるから、常に受信しなさい、とか。「今、話が逸れていってるぞ」とか。そういった指摘だけしていって、会議の中身については、生徒に任せていました。



最初は音楽室全体にストレスが拡がっていくのが感じられました。何をすれば?何を考えれば?何を話し合えば良いのか?すらわからず、ただ時間が過ぎていく。「君たちの財産は時間だ」と発破をかけてから、少しずつ動き出していきました。




会議をする為の会議

将来、会社などに就職すれば「会議」という場面には何度も遭遇すると思います。いわゆるみんなで顔を突き合わせれば会議になるか?というと、そんな訳ではなく、またそれぞれが持ち寄ったものを発表するだけの「報告会」にも何の意味もありません。(社内クラウドで常に共有していれば良いだけです)


「会議」はもっとクリエイティブな作業であり、そこでしか生まれない化学反応を起こすことが大事です。一人で考えても生まれなかったようなアイディアが、ちょっとした会話の端から創造されることがあるのです。



その為には、ある種のストレスも必要で、ストレス回避の為の段取りとしての「報告会」や「多数決」といったやり方は禁止しました。



僕もヒントは出しますが、我慢。生徒たちが動き出すのをじっと待っていました。



しばらくすると、少しずつ、少しずつ意見が出始めます。一つの意見が出たら、そこから展開していき、脱線し始めたら僕が戻し、停滞したらヒントを出し…を繰り返していく内に、徐々に闊達な議論になっていきました。



ある程度、出尽くしかけたところで、「最終決定は俺がやるから、まずは全部出し尽くそう」と声がけしたことで、最後の最後まで絞り出せた感じがしました。



もうその時点ではほぼ内容は決まりかけていて、むしろ一つ脱線した話も盛り上がっていたので、そちらは別のタスクとして改めて展開していこうと保管しておきました。



3月は2つの演目をやることが決まったので、クラスを2つに割り(人数バランスは無視)、別の教室も使って、別々に話し合いをさせました。ここからは一気に加速。みんな楽しそうに議論していました。(もちろん脱線したら修正、停滞したらヒント…は、僕の仕事)



とても熱い2時間。さてさて、来週からはいよいよ動き出すかな…?