(続き)
城北埼玉高等学校フロンティアコース音楽の授業では
「お遊戯プロジェクト」を課題として取り組んでいます。
プロジェクトの初期設定として「ターゲット」について先週に引き続き、話し合いました。
まずは様々なターゲットを思いつく限り提示してもらいました。「幼稚園児」「城北の他の生徒や先生」「自分達の親」「老人ホーム」「病院に入院している子供たち」「不特定多数」など。
できる⇔できない
次に、あげてもらったターゲットに向けてプロジェクトを進めた場合、「できる」のか?「できない」のか?を審査していきました。
すると…
「城北の他の生徒や先生」→できない
「自分達の親」→できない
「子供たち」→できる
「老人ホーム」→できる
などなどバロメーターで並べていくことができました。
ところが先程まで「できる⇔できない」という審査をしてきたはずですが、実はそれは「やりたい⇔やりたくない」という物差しではかっていたのではないか、と質問してみたところ…生徒たちは「その通りだ」と気づいてくれました。
できない=やりたくない
結局、僕たちは物事を「やりたい」か「やりたくない」かで、それを「できる」「できない」で判断しているのではないでしょうか。
そのことに気づけたのが、まずは大きな収穫。
結局、プロジェクトは「やりたい」かどうかで進んでいくのでしょうか?
やるべき=やりたい
そこで、今度はそのすぐ下に「やるべき⇔やらなくても良い」というグラフを書き足しました。
これで、もう一度当てはめてみてもらいました。
すると…途中で生徒たちも気づいたようです。
先程までは「結局は自分たちの気分・気持ちで判断していた」価値基準が、「やるべき⇔やらなくても良い」という実は社会貢献的な観点から選ばれていたことがわかります。
つまり彼らが「やりたい」と思っていることは「誰かのため」であり、そこに「やるべき」という使命感を無意識のうちに抱いていたことがわかったのです。
これってすごく素敵なことだし、僕は心から素晴らしい、と生徒たちを誇りに感じました。
そして、やりたいことがやるべきこと、というプロジェクトの熱量をしっかりと感じながら、これからも進めていかねばならない、と改めて感じました。