城北埼玉高等学校フロンティアコース2年目。
今年度の授業を終えました。
結局、コロナに振り回された一年となり、何も出来なかったな…という想いと、ならば何が出来たのだろう?と思い返せば、反省だらけではありますが、最後の授業は生徒たちも楽しそうに苦闘してくれたので、良かったです。
明確な「やるべきこと」を与えずに、こちらからはとにかく沢山のオモチャを手渡した形です。GarageBandでの曲作りや、iMovieを使った動画作り。ボディパーカッションや図形コマンド。クロスカリキュラム的なワークショップ、台本作り、演技ワークショップなど。
様々なものを手渡してみて「さぁ、ここから何を創る?」と、問いかけたところで思考が停止する…そんな様子が多々見受けられました。決められた課題をこなすだけの『学習』しかしてこなかった子供たちにとって、本来子供が持ち得ているはずの『遊び方を創造する』という能力をどこかで失っている自分自身に気づければ、今回の授業はメッセージとして心に残ってくれるのではないかと思います。
そんな訳で最終授業は『自由課題』
2時間で何でも良いから『創る』もいう無茶振りをしましたが、アタフタしながらも自分たちで【考える】という2時間を体験できたのではないでしょうか。
『価値あるものを創る』という難しいテーマに対して、「出来ないこと」に挑戦する子や、時間制約を考えずに「無謀な挑戦」に撃沈する子など。または「無難な課題クリア」を目指す子もいれば、リーダーシップを発揮して真っ直ぐに突き進む子もいました。
様々だなぁ…と眺めながら、生徒からお願いされたことは全力で応え、お願いされないことは一切手を貸さない…を貫きました。
実際に出来上がったものよりも、その取り組み方やプロジェクトの進め方を評価したいと思います。
一年間、本当に短いようで長かった…。お疲れ様でした。来年度は何が出来るかな…