一回一回の機会を本当に愛おしく感じながら歌っています。
長男りく(利空)も頑張って歌っていますが、僕や父がアドバイスをすると、その時だけは「はい!」としっかりお返事してくれるのが不思議な感じです。
その瞬間だけは「親子」ではなくなる、というのを彼も感じ取っているようです。
親子3代によるコンサート
…というのは、改めて、とても大変なことだし、それが実現できるということは、とても偉大なことでもあると感じています。
父が75歳になっても衰えることなく現役の歌手で居続けていること。息子がきちんと成長し、プロ意識をしっかりと持って歌えていること。そして僕自身が苦境にあっても這いつくばって歌い続けていること。
全ての小さな奇跡の積み重ねであり、だからこそこの時間を愛おしく感じます。
リハーサルをしていても、時々、僕も父も涙ぐんでしまうことがあります。そんな時、息子は不思議そうに僕たちの顔を覗き込んでいます。
僕が24歳で歌手としてデビューした時、共演者でもあった父が楽屋で涙したこと。その様子を見ていたその時の僕も、彼のように不思議な表情をしていたことでしょう。
今回のテーマ「継」という一文字の意味を…じっくりと考えながらステージ上での一瞬一瞬を噛み締めていきたいと思います。
ぜひ、その瞬間を共有して欲しいです。皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。
【ご案内】
「古澤利人リサイタル2022」
〜古澤家vol.5 "継"〜
2022年1月15日(土)14:00-
東京文化会館小ホール
全席指定:5,000円(小中学生:1,000円)
※親子3代で歌を、心を継なぐコンサート。ぜひお越しください。
チケットのお申し込みは…
licht.baribaritonton@gmail.comまたは下記メールフォームまで