夜は東京でT1projectボーカルワークショップの指導。
着実にみんな学んでいっているのですが、特に新人はそろそろ迷いが始まる時期。開始して3ヶ月目が一つの[山]なのです。
1ヶ月目「楽しい」
2ヶ月目「あれ、難しい?」
3ヶ月目「なんか、もういいや」
だいたい自分の能力や努力目標に見切りをつける心理構造はこのパターン。特に僕は「ひたすら褒める指導」なので、自発的に学ぼうと思っていない人は、自分自身を見誤って努力する手前で辞めていきます。本来、このタイプの人は「調教型」の指導が向いているのですが、僕はある意味そこが『真の才能』の境界線だと思っています。
褒めてもらう為に歌うのか?
僕がひたすら褒めるのには意味があります。
自分が歌って褒められるのは嬉しい体験だと思います。そういう体験をした人は「もっと褒めてもらう為にはどうしたら良いだろうか?」と考え、努力を重ねます。
一方で、叱られて学ぶ人は「どうしたら褒めてもらえるのか?」考えます。
どちらも「褒めてもらう為に学ぶ」ことに変わりはないのですが、そもそも向いている方向が違います。
後者は『自分が』褒めてもらう為に努力しますが、前者は『聴く人が』喜ぶ演奏を目指して努力します。音楽は本来、自分の【承認欲求】の道具ではありません。他者の為に自らが成長を遂げる【自己実現】の為の表現手段です。
その判断が下されるのが、経験上『3ヶ月目』。続いて「3年目」です。もちろん続けていくこと自体に意味があるかどうか、はここでは問題ではなく、「学ぶ」モチベーションに期限がある人は才能はないと思います。(かなり辛辣な書き方…ごめん)
一生勉強。
自ら学ぶ。
他者の為に努力する。
この3条件を持ち合わせて学習していきましょう。そして、それを間接的に学ぶことが出来るのも、T1projectのワークショップ、そして利人流レッスンの魅力なんじゃないかな…と改めて感じる、今日のワークショップでした。
みんな、才能あるよ。
あとは努力の仕方を学ぼう。
帰宅して、夕飯のとうもろこしをむさぼる…