古澤利人です。
今日のお話は…
「声を出す練習のことを【発声練習】って言うよね」というお話です。
「声を出す」っていう表現があるんですけども、実際に歌の練習の時には「声を出す」と言いながら、"名称"としては【発声練習】って言うんですね。
「出す」っていうのと「発する」ってちょっと中身が違うと思うんですが、「出す」って言うと自分の体からも出て行ってしまって、もう外に行ってしまうもの。
それに対して「発する」っていうのは、自分が発信源になって自分から音が外側に響いてる状態…これを「発する」いう風に表現するんだと思って考えた時に、よくですね…あの…音楽指導するときに「声を飛ばして!」とか「遠くにめがけて声を出して!」とかいう指導がありますけども、
そもそも、それって【発声】になってないよね、って僕は思うんですね。
「声を飛ばす」って言ったら、もう体からどっかへ飛んでってしまいますから、そうじゃなくって、「自分の体が音を発してる状態を保つ」っていうのが歌においては凄く重要な事なので、その場合は「声を出して!」とか「飛ばして!」じゃなくて、「しっかり身体で音を発して!」っていう表現がいいんじゃないかな…イメージとしても、その方が歌いやすいんじゃないかなっていう風に常々思っています。
で、その話から関連して、歌の話ではなくてですね。
例えば Twitter とか某2ch とかいう掲示板とかで、言葉の喧嘩が起きたり、言葉のなんていうのか…暴力っていうのが横行してるんじゃないかという話をよく聞きます。
これもですね、言葉を発してるんじゃなくて、放っちゃってるんですよね。
言葉を放っちゃって、そのままほったらかしで、自分は責任を負わないっていう。…そうじゃなくて発言するのはいいと思うんです。自分の言葉として発するって言う…そこには自分が震源地、発信源だっていう責任感もあるし、ずっと発している言葉っていうのは自分の体からどっか行かないで、つながってるんですね。
だから、そういうなんか「自分と繋がった言葉」を発言する場をもっともっと設けていって、そうやってこう、みんなで発信し合うっていうのはとても良い事だと思います。
これが、みんながみんな言い放って、自分の言葉をポイって投げ捨てて、どっか行ってしまうっていう…そういうコミュニケーションの取り方だと、やっぱりうまくいかないんだろうなぁと思って…
ま、昨日ちょっと僕も反省しなくちゃいけないなっていうことがあったので、自戒の念を込めて、今日はこういう風にお話しさせていただきました。
皆様も、素敵な言葉を、そして素敵な音を発してくださいね。
これからも古澤利人、頑張って諸々活動していきますので、よろしくお願いします!
7/9〜13 ミュージカル「ひめゆり」
@戸田市文化会館大ホール
7月9日(金)18:00-
7月10日(土)12:30-/18:00-
7月11日(日)12:30-/18:00-
7月12日(月)12:30-/18:00-
7月13日(火)13:00-
@戸田市文化会館大ホール
OEN席:15,000円(プログラム付き)
SS席:10,000円
S席:8,500円
A席:5,500円
B席:4,000円
9月25日(土)17:00〜
@板橋区立文化会館大ホール
SS席:7,000円(新型コロナ対策応援チケット)
S席:5,000円
A席:3,700円
学生:2,700円(S席)
100歳以上:100円(当日券のみ)
【出演】
井上万葉、岡施孜、清水裕明、白鳥光夏
古澤利人、前田晴美、山崎聡一郎
10/24 オペラ「魔笛」
@朝霞ゆめぱれす
10月24日(日)13:00〜
@朝霞市民会館ゆめぱれす大ホール
一般:5,000円
学生:1,000円