今夜は来週1/29公演の「東京室内歌劇場の歩みPart.6」の稽古でした。


日テレ「世界一受けたい授業」などでお馴染みの作曲家、青島広志先生に立ち会っていただき、演出や音楽などを打ち合わせながら稽古しました。



今回のコンサートは様々なオペラ、オペレッタ、または邦人作品などをご紹介する企画なのですが、普段は滅多に上演されないマニアックな作品たちで、とても興味深いものになると思います。


まず僕が出るオペラ「カイロの鵞鳥」はモーツァルトの未完成作品。未完成ゆえ物語は最終的にだうなるのかわからないのですが、とにかく僕はひたすら嫉妬して怒ってる役です(笑)

もともと嫉妬深いですから…ぴったりの配役。



他の作品も面白いです。


青島広志先生の作品。オペラ「黄金の国」は隠れキリシタンを描いた作品。踏み絵をめぐって様々な人間模様が綴られています。僕は踏み絵を踏んでしまい後悔に苦しむ嘉助という役。同じく踏み絵を踏んだフェレイラ宣教師とその場を後にすると背後から、踏み絵を拒否したことで焼き討ちにあいながら歌う同士たちの祈りの歌が聞こえます。苦しい。本当に苦しいシーンです。



プフィツナーのオペレッタ「クリスマスの妖精」はその題目とおりクリスマスのお話。モミの木、サンタクロース、妖精と天使たちが歌う、とても楽しくて微笑ましい作品。



林光の「白いけものの伝説」は、源平物語のエピローグのような「鶴富姫伝説」を基にした作品。逃げ落ちた平家の残党狩りにやってきた若い武士が、鶴富姫の恋話。しかし鶴舞を慕う彼女の弟が牙を剥き…



最後はオッフェンバックのオペレッタ「シェフルーリさんのコンサート」。コンサートを企画していたシェフルーリ氏。しかしそこへ今日の出演者たちが皆、ドタキャンして来られなくなったことが伝えられる。「どうする!?馬鹿者め!」と激昂するシェフルーリさんと、娘とその恋人たちが慌てている様子を見て、観客たちはそれがお芝居だと勘違いして拍手喝采する。ドタバタ劇。



どれもハイライトですが、青島広志先生のレクチャーを受けながら、ストーリーと見どころを追って鑑賞できるコンサートです。



とても素晴らしい作品ばかり、ここでしか観れない作品(マニアック)なので、ぜひぜひお越しください!