午後は…
ららぽーとカルチャーセンターJEUGIA
「声楽講座」11月編①
でした。



今日はフォスターの曲を2つ。
・故郷の人々(スワニー河)
・夢路より

今回は技術的なことよりも、【詩】を読み、いかに言葉に合う音作りをするか、ということを考えてみました。

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歌にとって一番大切なのは?
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①声
②強弱、表現、表情、音色
③言葉


歌において最も重要なのは③言葉です。
この言葉をどのように聴いている人に届けるか。
その為にはどのような歌い方(表現など)をすれば良いのか。それらを実現する為にどうやって声を出せば良いか。


もちろん技術として難しく、基(素材)となる【声】についてたくさん勉強していく訳ですが…
ただ良い声で歌えばいいのか?

→違いますよね。


そこに何らかの表情がなければロボットが歌うのと一緒です。
それらの表情はどこから導き出されるのか?

→言葉です。


では、ただ正確に発音できれば良いか?と言うと、それも違います。歌う人の経験・体感がそこに基づいて、初めて【生きた言葉】になります。


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生きた言葉
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例えば…『秋』の「あ」
『雨』の「あ」
『赤』の「あ」
『あさがお』の「あ」
『アイス』の「あ」
…全て違う音になるはずです。

それは『秋、雨、赤…』を知らなければ違いは生まれないです。



例えば同じ『赤』でも…
「赤とんぼ」の「赤」と、
「りんごの唄」の「赤」と、
「チューリップ」の「赤」は違うでしょうし、

同じ『雪』という言葉でも…
雪国に住む人たちが歌う「雪」と、
雪が滅多に降らない地域の人の「雪」は違うでしょう。



だから音を限定する必要もないですし、こうしなければならない、ということでもないのですが、そんなことよりも大事なことは、「その言葉が、その人自身の体験から出てきているか」=【生きた言葉かどうか】です。


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設定は伝わらない
感情は伝わる
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じゃあ、「故郷の人々」で歌われる「故郷」とは?

参加者の皆さんの出身地を聞いて、「故郷」という言葉から思い浮かぶ景色や思い出を語っていきました。

それからもう一度歌ってみます。


とは言え、ではその歌から日本の田園風景や、公団の建物や、通学路が聴いている人の頭に浮かぶか、というと、そんな超能力は「歌」にはありません。


…だけど…


故郷の風景を思い出し、懐かしい気持ちになっている
その感情は伝わります。



ていうか、スワニー河を実際に見に行かなければ、スワニー河を思う【生きた言葉】は聞こえないかもしれません。ですが、自分にとって『スワニー河にあたるもの』を思い浮かべることはできます。


『そこに特別な何らかの想いがある』ことは伝えることができるはずです。


思い描いている設定は歌では、歌詞という情報しか伝わりません。でも、その歌詞が意味するところの【感情】は伝えることができます。


声楽講座では…

生きた言葉を発音し、
その為の表情を持った表現があり、
それを可能にする自然で生きた声を磨いていく。


ということを目指して毎回ワークショップを行っています。皆さん、前回の独唱体験を経て、とても良い歌が奏でられるようになってきました。




今日はその他に【拍子】からわかる『曲の性格』についても勉強していきました。


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次回以降のお知らせ
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「声楽講座」
11月編
・11月21日(水)13:00~15:00

12月編
・12月5日(水)13:00~15:00
・12月19日(水)13:00~15:00


「第九を歌おう!」第4期
③11月10日(土)10:30~12:30
④11月17日(土)10:30~12:30
⑤12月2日(日)10:30~12:30
⑥12月9日(日)10:30~12:30



特別講座
「りひとの部屋」トークショー
11月17日(土)13:30~14:30
参加費:1,500円(+税)