先日、代沢芸術祭での公演を終えたばかりのオペレッタ「天国と地獄」ハイライトですが、今日は正真正銘の最終稽古。

なんでかと言うと、先日の中学校の体育館での公演と、東京国際フォーラムでの公演では、そもそも舞台の機構が違う、ということ。


今度はオーケストラ&マエストラ(指揮者)が舞台背後に設置されます。

その為の稽古。



これ、ミュージカルやストレートプレイの関係者にはなかなか理解してもらえないのですが、オペラで指揮が見えない、というのは結構致命的な状況なのです。


テンポの揺らぎや当然の変化に対応していくには、聴覚ではなく視覚がとても重要。



そう言えば、某ミュージカルに出演した時、歌う時は絶対に指揮に意識がいかないといけない、という習性を持っている僕に「何で相手役の目を見ない!意識が向いてない!」と何度も叱られたものです(笑)


だって、オペラってそういうものだもの。
その癖(超高等技術)が身に沁みてしまっていたから。


って、どう説明しても理解してもらえないことなのですが、とにかく指揮が見えない状態でオペラやオペレッタは絶対公演するのは不可能。


だから、いかにして芝居をしながら客席にバレないように指揮を盗み見るか、ということはオペラをやる以上、絶対不可欠な技術なのです。




僕はだいぶ慣れました。自分の視野を180度以上に開くこと。一瞬の目の動きで指揮者の動きを捉えること。身体の開き方、動かし方、相手役へのテンポの知らせ方等。いくつもの技術を組み合わせて、何とか指揮を確実に捉えながら歌っています。



ですが合唱の皆様はまだその辺りが不慣れですから、今日はとにかくそれを解消する為の稽古でした。



まだまだ不安な箇所はまだ残りましたが、あとは当日の場当たりとサウンドチェックで…。



頑張ります!