サルスエラ「パロマの前夜祭」
無事、終演しました。

終演後のレセプションでお客様も一緒にワインとおつまみを楽しむのも含めてサルスエラ

とても楽しかったです。


スペインに住んでいらした方々ともお話できましたが、学ぶこともたくさんありました。


「サルスエラはフラッと立ち寄って、たくさん笑って踊って、とにかく楽しむことを大切にしてるんだ。人生、楽しいことより悲しいことの方が実は多い。だからこそサルスエラに来る人は、たくさん笑いに来るんだよ。」

僕「浅草の演芸場みたいですね」と言ったら、
「そうそう(笑)」と笑ってくださいました。


お話の内容もそうなのですが、どこか江戸情緒と似ている。大事なのは粋(いき)」なのだな、と改めて体感することができました。

そのサルスエラの本当に素敵な部分を抽出しながら、日本人が実感をこめて楽しめるものに作り込んでくださった桜田ゆみさんの脚本・訳詞・演出手腕の見事さ。


最終稽古の最後に語ってくださった桜田さんによるお話「私はこれを文化・平和の架け橋にしたいと思っています」の言葉には胸が熱くなるものがありました。


「笑う門には福来たる」


笑い合うところに争い事は起こらない。
起こしてはならない。

※子役2人とカーテンコールの練習



今回の「パロマの前夜祭」の中での台詞。

フリアン「言いたいことは山ほどあったさ!でも言わなかった。みんな心にしまった…」


他のシーン
警官「ケンカはしょうがないけど、パロマ祭ではいかんよ。今夜はみんな仲良く楽しくね」


先程の終演後にお話してくださった方
「(オペラ「カルメン」で)最後に相手を殺したりするでしょ。あれは、スペインじゃないんだよ。(サルスエラでは)絶対に誰も死なない。傷つかない。最後はみんなで笑うんだ。それがスペインなんだよね」
※シリアスなサルスエラもあることはあるそうです

笑いと踊りと平和。
サルスエラがこれから世界に広がりますように。
まずは日本から。

サルスエラ「パロマの前夜祭」
7月にはスペイン語上演での再演が決まりました!