ミクロコスモス主催
エンリケ・グラナドス生誕150年コンサート
オペラ「ゴイエスカス」演奏会形式が終演しました。
初のスペイン語オペラということで、ディクションのレッスンを受けたときは、これまでの常識を全て捨てなければならないような感覚に陥ったのが懐かしく思えます。
少ない稽古回数で何とか形にしていき、そこからオーケストラとの合わせで一から立て直し、また本番当日のゲネプロではさらに勝手が違ったりして、とにかく臨機応変に対応しながら集中力を切らさずに最後まで歌いきりました。
オペラ「ゴイエスカス」は、非常にシンプルなストーリーと、甘美な音楽。
終幕はワーグナー「トリスタンとイゾルデ」をモチーフにした「愛と死」のテーマ。オーケストラの旋律の中にはワーグナーやマーラーはもちろん、アルバン・ベルクやリゲティすら想わせるような近代的な瞬間もあり、かなり時代を先取りした手法をすでに確立していたことに驚かされました。
演奏の難易度が高く、その割には物語の展開が少なく舞台作品としては単調すぎて演出家泣かせなところもあり、これまで上演回数はあまり多くないようです。
日本でも本邦初演が1週間先を越されてしまいましたが、とにかく今日が日本で2回目の公演でした。
でも今後、いろんな工夫を施して、公演されていって欲しいな、と思える作品でした。
色男パキーロ役も、また演じたいな、と思いました。
お越しくださった方々、関係者の皆様、ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。
さて、次の公演はこちらです!!
まだまだ残席たくさんあります。
ぜひお越しください!