公演の前日になって、ふと思う。
「ていおん!」って一体なんなんだろう?

#ていおん!


だって、クラシック界も最近は、
いろんなカッコいいヴォーカルグループやユニットがどんどん乱立する中、地味ーーにアウトローな感じで続けつつ、すでに12回目。なんだかんだで業界内でも名前だけは知られているようで…


つい最近までは100席ほどの公民館みたいなところでゆるーくやってきたのに今回は倍の200席が満席になりそうな勢い。

期待されているようで、そうでもないようで。

応援していただいている、というよりは何か違う感じで来ていただいているような。


なんだろう?どういうことなんだろう?

――――――――

要するに、なんかスゴいことやろう、とか、他とは違うことやろう、とか、クラシックの裾野を広げよう、とか、そういうコンセプトは一切ないんですよね…。

うん、そう。


ただ、
おっきいお友達が四人集まって、
キャッキャ言いながら、
舞台の上で遊んでいるだけなんです。


それを端から覗き見られている…そんな感じなのですが、お客様には何故か好評です。


何故だかは本当にわかりません。


で、いろいろ考えてみました。
「ていおん!」の存在意義。


要するに、音楽とかグループサウンドとか、まあ大きく括っちゃうとステージってものが、何か特別なものなんじゃなくて、ただの【遊び場】であって、もっと日常的な空間として遊びに来てもらえればいいのかなぁ、ぐらいに何となく、無責任に考えている…ていうのが「ていおん!」なのかなぁ、と。



たぶんここほど、お客さんと舞台がある種の距離感を持っていて、とても遠く感じつつ、それでいて何かすごく近くて、一緒に盛り上がっている。

これって他のクラシックのコンサートでは存在しないのでは!?



…っていうか、今回はアニソンと歌謡曲だけだからクラシックのコンサートですらないのか…。


だってお客さんが全員立って「ジーク、ジオン!」って拳を振り上げながら叫ぶとか、歌い終わった後に「ヒュー!」とか声があがるとか、見事にネタがすべってシーンとなったらツィッター上で一斉に「バルス!」ってつぶやかれるとか…未見の人にはなんのこっちゃ、でしょ。



いや、ほんと。
一度来てみてほしいんです。
で、何か別の存在意義みたいのがあれば教えてほしいんです。

なんでこんな僕らを応援してくれる人たちがいるのか?

これって、僕らはめちゃくちゃ楽しいけど…いいのかなぁって。




次回はいつになることやら。
もしかしたら、もう当分できないような気もするし、もしかしたら割とすぐに13回目が行われるような気もするし。


とにかくたくさんの人に目撃者になってもらいたいなぁって思います。


残り15席ほどです。
チケットお申し込みは古澤まで