毎週金曜日の朝に、劇団青年座研究所の声楽授業をしています。

今年度は全員が各々一曲ずつ歌うという何ともハードルの高い発表会(非公開)を12月に控えているわけですが…やるからにはこちらも妥協はできないですし、一人一人鍛えていっているところです。

歌を歌う、という行為は、実は技術的な問題ではなく精神的な問題。

何故歌うのか?
歌うというのはどういうことか?
歌っているときに身体は何を行っているのか?

これらをきちんと頭と身体で理解できたとき、思い通りの歌が歌えます。


その先にある、自分の声質やセンスはどうにもならないもの。これまでの人生経験と、これからの生活習慣や精神構造がそのまま出てくるものだと思います。

それを受け止めて、自分とは何か?他者と自分、というものをきちんと見渡せるようになれば、自然と音に声が乗るのだと思います。


まず僕にやってあげられるのは、そこに立ち、歌う、という行為を手助けしてあげることだけ。

そこから先は個々の意識の問題ですので、きちんと見守っていってあげたいと思います。


劇団青年座研究所第40期のblog