音楽劇「モーツァルトの旅」稽古にて。

これまで、なかなか台本作家のイメージを掴めずにいて、毎回同じようなダメ出しをされてきて悔しかったのですが、昨日の稽古でようやく台本作家から「そう、それです!」と、言ってもらえて、シカネーダー役としてオーケーが出ました。

要は「演じるな」ってことだったんですよね。

昨日の、その瞬間は台本作家と二人で「おっしゃ!」とガッツポーズを握りました。


台詞やト書きから、この言葉や行動にはどんな意味があるのか、どんな動機があるのか、と考えながら演じてきた訳ですが、結局そうやって「演じること」を固めてきてしまったのでした。

人間の言動には、それほどの深い意味がないことも多い。ただただそこにいて、言葉を発していけば良い…ということを、改めて考えました。


実は今回の台本は、キャスティングが決まる前から、「あて書き」によって書かれたのだそうです。

つまり僕が演じるシカネーダーは、僕のイメージで書かれている…だから、何もしなくていいんです。(台本作家:談)

こんな光栄なことは滅多にない。
全身全霊で、自分であり続けようと思います。


さぁ、まずは台詞を、入れていかなきゃ…