今朝から劇団青年座研修所の声楽授業が始まりました。
研修生は32名。
みなジャージなどに着替えて早々にスタンバイしていました。
みんな大きな声で挨拶してくれる。
清々しいものですね。自然と気合いも入ります。
僕がスタジオに入る前にストレッチ等の準備を揃えて待ってくれます。
授業にスムーズに突入しました。
最初は簡単に名前だけ自己紹介して早速全員で歌ってもらいました。
今日の課題は「花:瀧廉太郎」。
さすが一年間研修を積んできた「実技科」生たち。
声はとにかくよく出る。腹から出てる。
あまりにもきちんと歌えているので、特に治すところも見当たらず、強いて「意識をする」授業をすることを重視しました。
今できていることを改めて「意識」することで、それを「技術」として体得していく。
【1】
まずはロングトーンを繰り返しながら呼吸の筋肉を意識する為の立ち方をトレーニング。
二人一組で、骨盤を引っ張ったり押したりして下腹筋を引き締めながら胸郭を開放していきました。
さすが、みんなすでに筋力は十分。
【2】
次に発音構造を一つずつチェック。今日はAEOUIの母音だけをみていきました。
アルファベットは口形と息の流れる方向を記した記号です…云々。
理論と実績。
息の流れる方向や形を躍りのフリのように手などで表現しながら「花」を歌っていきました。
今まで当たり前のように発していた言葉を、頭と身体を使いながら一つずつ発音していく。
これは毎回徹底して繰り返しながら癖にしていきたいです。
ここで一度おさらい。
5~6人ずつのグループに分けて、グループ毎にロングトーン。
1人1人の歌い方をチェックしながら、癖を修正していきました。
大きな声はみんな良くでるので、後半は発声のメンテナンス。
【3】
強い声から→大きな声に転換していきます。
まずは口中の壁(頬の裏側)を使って声を前に開く練習をしました。
だいぶ喉を使わずに声が出てきた…。
今度は全員で輪になり、一人ずつ対面の相手を呼びながら声の距離感を広げていきました。
大きい声で呼んでみたり、小さい声で呼んでみたり。
小さい声の方がエネルギーは必要だし、身体をすごく使っていることを実感できました。
最初は力任せに叫んでいた研修生も、声に距離とニュアンスが生まれ、ナチュラルな声になっていきました。
【4】
終盤は実践編。
「花」を仕上げていきます。
先ほどの応用で、P:ピアノで歌っていくと、お腹をナチュラルに使いながら高いテンションで発音できていって、立派な合唱団になりました。
次はフルで伸び伸びと歌いましたが、最初のような強い声から伸びのある立体感を感じる声に変革していました。
【5】
最後は台本の余白を読むように楽譜を読む作業。
楽譜から引き出される表現を実践しながら、イマジネーションを高めていきました。
見事な表現力。さすが。
でもその内面から湧き出たニュアンスや感情を今度は外付けのテクニックとして表現できないと意味がない。
ここで改めて呼吸を意識しながら「表現の為の呼吸」を技術的に体得していきました。
仕上がった「花」の大合唱は、春風のように清々しく響きました。
みんな、お見事。
目まぐるしく詰め込んだ2時間の授業。
とても教え甲斐があって楽しかったです。
ま…初回だから良い緊張感による産物、という感じでした。
来週はまた新たな気持ちで頑張ります。
研修生は32名。
みなジャージなどに着替えて早々にスタンバイしていました。
みんな大きな声で挨拶してくれる。
清々しいものですね。自然と気合いも入ります。
僕がスタジオに入る前にストレッチ等の準備を揃えて待ってくれます。
授業にスムーズに突入しました。
最初は簡単に名前だけ自己紹介して早速全員で歌ってもらいました。
今日の課題は「花:瀧廉太郎」。
さすが一年間研修を積んできた「実技科」生たち。
声はとにかくよく出る。腹から出てる。
あまりにもきちんと歌えているので、特に治すところも見当たらず、強いて「意識をする」授業をすることを重視しました。
今できていることを改めて「意識」することで、それを「技術」として体得していく。
【1】
まずはロングトーンを繰り返しながら呼吸の筋肉を意識する為の立ち方をトレーニング。
二人一組で、骨盤を引っ張ったり押したりして下腹筋を引き締めながら胸郭を開放していきました。
さすが、みんなすでに筋力は十分。
【2】
次に発音構造を一つずつチェック。今日はAEOUIの母音だけをみていきました。
アルファベットは口形と息の流れる方向を記した記号です…云々。
理論と実績。
息の流れる方向や形を躍りのフリのように手などで表現しながら「花」を歌っていきました。
今まで当たり前のように発していた言葉を、頭と身体を使いながら一つずつ発音していく。
これは毎回徹底して繰り返しながら癖にしていきたいです。
ここで一度おさらい。
5~6人ずつのグループに分けて、グループ毎にロングトーン。
1人1人の歌い方をチェックしながら、癖を修正していきました。
大きな声はみんな良くでるので、後半は発声のメンテナンス。
【3】
強い声から→大きな声に転換していきます。
まずは口中の壁(頬の裏側)を使って声を前に開く練習をしました。
だいぶ喉を使わずに声が出てきた…。
今度は全員で輪になり、一人ずつ対面の相手を呼びながら声の距離感を広げていきました。
大きい声で呼んでみたり、小さい声で呼んでみたり。
小さい声の方がエネルギーは必要だし、身体をすごく使っていることを実感できました。
最初は力任せに叫んでいた研修生も、声に距離とニュアンスが生まれ、ナチュラルな声になっていきました。
【4】
終盤は実践編。
「花」を仕上げていきます。
先ほどの応用で、P:ピアノで歌っていくと、お腹をナチュラルに使いながら高いテンションで発音できていって、立派な合唱団になりました。
次はフルで伸び伸びと歌いましたが、最初のような強い声から伸びのある立体感を感じる声に変革していました。
【5】
最後は台本の余白を読むように楽譜を読む作業。
楽譜から引き出される表現を実践しながら、イマジネーションを高めていきました。
見事な表現力。さすが。
でもその内面から湧き出たニュアンスや感情を今度は外付けのテクニックとして表現できないと意味がない。
ここで改めて呼吸を意識しながら「表現の為の呼吸」を技術的に体得していきました。
仕上がった「花」の大合唱は、春風のように清々しく響きました。
みんな、お見事。
目まぐるしく詰め込んだ2時間の授業。
とても教え甲斐があって楽しかったです。
ま…初回だから良い緊張感による産物、という感じでした。
来週はまた新たな気持ちで頑張ります。