今回の災害でお亡くなりになった方々、
そして心をとても痛めている方々へ、
届くことのない励ましと祈りをこめて…
長崎オペラ「ラ・ボエーム」が公演されました。
オープニングは急遽挿入されたJ.S.Bach「G線上のアリア」。
激しく、そして鎮魂の演奏でした。
これは「G線上のアリア」ではなく「レクイエム」でした。
30秒の沈黙の後、オペラ「ラ・ボエーム」が開演しました。
同世代の四人が演じたリアルなボヘミアン役の僕たち。
若々しく新鮮で、舞台上でたくさん語り合った気がしました。
ロドルフォのリッカルド・ボッタさんはこの役は初役とのこと…信じられません。
マルチェッロの横山浩平くんはオペラデビュー…立派に大役を演じ切りました。
コッリーネ役の松尾敬さんはグランドオペラの大きな役は初めてとのこと。
唯一僕はこのショナール役をすでに10回以上演じている十八番のレパートリー。
言葉では語らずとも、舞台で演じながら目と空気でコンタクトしながら、
何か一つのものを紡ぐように創り上げていきました。
とても心地良い舞台でした。
川口先生の美術。
奥畑先生の照明。
星出先生の指揮。
そして直井先生の演出。
日本最高峰の方々に作っていただいた舞台でのびのびと精一杯演じられたことが本当に幸せでした。
長崎の方々には本当によくしていただいて、
かわいがっていただいて。
ありがとうございました。
そしてこんな僕をショナール役として紹介してくださった松井先生。
ありがとうございました。
「ありがとうございます」って長崎にいる間に何回も言ったような気がします。
100回以上は言ってます。
…いい言葉だな…かっこいい言葉だな…と思いました。
※写真…
左からColline:松尾敬、Marcello:横山浩平、Musetta:北川クミ、Mimi:松本佳代子、Rodolfo:Riccardo Botta、Shaunard:古澤利人
