合唱部の成長と伝統

明日、とある演奏会が催され、僕が指導する東京女学館合唱部も出演する。

今日、ステージに向けて最後の練習を終えた。

中・高一貫の部活なのだが、最高学年の高2は明日のステージを終えたら部を引退する。

これまでとても苦労しながらも育て上げてきた生徒たち。

この数ヵ月間で信じられないほどの成長を遂げた。

高2が成長した分だけ下級生も上達する。
先輩たちが引退してしまうのは、部にとっては大変な損失だが、彼女たちが残したものは確実に後輩に受け継がれる。

そうして遺伝子のように組み換えられながら、螺旋を描いて変化をしていく。

伝統とはかくも美しくたくましいものなのか…。

明日のステージは伸び伸び歌ってくれればそれでいい。

今の部員による最高の構築物が目の前に表現されることを心から祈っている。