アンサンブル・ヴィノレンティvol.10
オペラ「蝶々夫人」ハイライト@杉並公会堂
終演しました。
本当に素晴らしいメンバーと一緒に舞台を創り上げることができ、
幸せな気持ちいっぱいで舞台に立つことができました。
緊張度の高い、穴のない公演になったと思います。
お越しいただいた皆様、ありがとうございました。
今回の公演はハイライト形式とはいえ、
曲の間のシーンは地の台詞で演じていきますので、
実質物語を一本観たのと変わらなかったと思います。
演出・台本はNY在住の河野さん。
でも河野さんに稽古を観てもらうことができなかったので、自分たちで話し合いながら作っていきました。
照明演出は僕が担当。
プランを立てて会場の照明スタッフさんに委ねる形。
予算の関係で最小限の照明セットしかありませんでしたが、
あのスポットライトの本数でここまでできるんだ、ということが再発見。
こちらの熱意に会場スタッフさんが応えてくださったことにも感謝です。
最後のカットアウトだけ失敗してしまったのが残念でした。
シャープレス役は初めてだったのですが、
とっても複雑で難しい役でした。
好色なピンカートンをいさめる役なのですが、声で説き伏せるのではなく、
表情や態度でそれを示さねばなりません。
蝶々さんとのやり取り、スズキとのやり取り、ゴローとの掛け合いも、
どことなくはっきりした態度を取らないで、思慮深く考えている人物でした。
当初は客席がガラガラかもしれない…なんて心配をしていましたが、
当日券で入られた方も多く、ほぼ満席に近い状態でした。
たくさんの方に観ていただけていると思うと、演じている側にも自然と力が湧いてきます。
…でも当日券だと割高になるから、これからは(直前でも良いので)ご予約くださいね。
終演後はロビーでお客様をお見送り。
皆さんと握手してお別れできたのは舞台人として幸せです。
アンサンブル・ヴィノレンティという仲間は僕にとってとても大切。
これからも末長く活動していきたいし、僕自身もどんどん成長していきたいです。