いま欲しいのは【時間】

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夜はオペレッタ「マリーツァ」の抜き稽古。


主要キャストに集まっていただき、先日の通し稽古を経てからの修繕点などを稽古しました。


とにかく欲しいのは時間。


プロのキャストのみの稽古ですから、しっかりとした準備を前提に進めていくので、同じことの繰り返し(反復練習・いわゆる「素振り」)はこの場では行いません。


普段のアマチュアの合唱さんたちがいる時には反復練習を行いますが…。



今日はより深い心理描写を求めて稽古をしていきました。ベテランの皆様、さすがですね。自分でも何かを作り込んできますし、ちょっと修正をお願いするとガチッとギアを変えて演じてくださいます。若手こそもっと集中して稽古にのぞんで欲しい…これはどの現場でも感じること。もっともっと先輩たちの背中を追いかけないと、ね。



休憩中もディスカッションやイメトレ、自主練を行うキャストの皆さん。



さぁ、帰宅してから…
僕は明日、別の稽古(今度は自分が出演者側)があるのでその為の譜読みと台本読み。結構分量があるので深夜までかかりそう…なんて思っていたら、メールが…提出期限を過ぎていた原稿の催促でした…慌てて優先順位を決めて仕事を進め、もう一方も資料集めから原稿書きまで一気に集中!


欲しいのは本当に…時間!!
時間さえあれば、仕事はサッサと片付けられるのです。



よく「お忙しそうですけど、いつ勉強・練習してるんですか?」と聞かれるのですが…それはおそらく、皆さんがご飯を食べたり、眠ったり、一息入れたりと、人として基本的な生活を送っている時間(を割いて生み出している時間)だと思います。これ、舞台に関わる人間ならみんな同じ回答になると思います。


人として基本的なことが出来ていないなぁ、と感じる今日この頃。今週末は本番だから体調管理もしていかなきゃな…。時間をください。

今週末のコンサート!

歌を学ぶということは…

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T1projectの+αプロジェクト声楽レッスンを指導。


今日はお盆の地域も多く、法事などでお休みする人が多い中、「歌を学ぶ」ということについて、いろいろアドバイスさせていただきました。


いろいろな技法、練習法などありますが、最終的(究極的)には【自らを見つめる】というところに至ります。


自分とは何者か?
ありのままの自分と、社会生活を行っている日常の自分。そして歌を歌っている今現在の自分。


そして身体を自らの意志と、無意識下での自分を融合させ、さらにそこへ過去の人生経験での身体的記憶を重ねていく。


そういう試行錯誤を繰り替えた先に、真の「歌」が生まれます。



歌っていて心が動かなければ無理に動かす必要はない。もし微かにでも動きを見いだせたのなら、それを溢れ出る泉のように放出すればいい。




今日はヨガの呼吸法(会陰呼吸)や、ポップスやバラードの歌唱法なども実践しながら指導しました。


詳しく知りたい方は→T1project+αプロジェクトをご覧ください。

音楽の力を信じて

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今夜は、とあるコンサートの打ち合わせ&顔合わせでした。


初めまして…あれ、初めましてではない?


多種のジャンルの方々と企画しているコンサート。今日は全員の熱い想いが溢れ出た素敵な時間でした。

「音楽の力を信じて…」


地元の皆さん、子どもたちに夢を抱いていただけるような、素敵な活動になりますように。


詳細は後日!
帝国劇場にて、新作ミュージカル「ナイツ・テイル」を観劇しました。



我らがコニタン、WISH-Caravan Quartetリーダー、小西のりゆきさんが出演する他、東京ディズニーシー15周年コンサートでご一緒させていただいた島田歌穂さん、2013年に「レ・ミゼラブル」で共演させていただいた藤咲みどりさん、青山郁代さん、神田恭兵さんもご出演。そして、僕にとっては初めてジョン・ケアード演出作品を生で観ることができる喜びに、数ヶ月前からワクワクしておりました。


KinKi Kidsの堂本光一さん、ミュージカル界のプリンス井上芳雄さんの2大プリンスによるW主演という奇跡の公演。この二人が同じ舞台に立っているだけでもズッシリと見応えがありましたし、島田歌穂さん、岸祐二さん、大澄賢也さん、そして我らがコニタンというベテラン勢が二人を取り囲んでいる訳ですから、もう舞台の締まりっぷりがハンパなかったです。



加えて、エミーリア役の音月桂さん、牢番の娘(後に名前がわかる)役の上白石萌音さん、お二人のヒロインの歌唱力が凄かった。宝塚歌劇団出身の音月さんは硬めの地声でシェイクスピア原作の時代劇風台詞回しに説得力を持たせていたし、特に驚いたのが上白石萌音さんの歌唱テクニック。…どうしたらそんなに見事に声のチェンジ(音域による声質変化)が出来るんですか?!と、脱帽。


僕はどうしても職業柄、歌唱技術に耳がいってしまうので、特にこの「チェンジ」を上手く繋ぐことは女声にとっては永遠の課題だったりします。単純には裏声と地声のチェンジ、そしてそれらを繋ぐ声域が存在するのだけど、上白石さんは同じ音でも裏声と地声を瞬時に使い分け、さらにそれを違和感なく繋いでいる。おそらく4〜5種類の声質を持ち合わせていて、それを感性(もし意識してやっているとしたら驚くべき)で上手く使い分けているのだと思います。


このお二人と島田歌穂さんによる3重唱は圧巻でした。島田歌穂さんが素晴らしいのは言うまでもなく、音月さん、上白石さんお二人の質の違う声が見事に折り重なり、至高のアンサンブルとなっていました。



物語は、男vs女の価値観の噛み合わなさや、知性・自然・愛といったシェイクスピアらしいテーマを前面に打ち出しながらも、エンターテインメントとして各場面を楽しく観させる演出と、きっちりと「人間」を描ききった役者の皆さんの力が融合していて、とっても心地よい舞台でした。


コロスとして背景の中に常に存在し、客席と同じ立場で舞台を眺める者たちがいることで、初ミュージカル観劇のお客様にもわかりやすく親しめるし、この手法もなるほどな、と思いました。


あくまで憶測だけど、このカンパニーを役者側から牽引していた大澄賢也さんの功労がとっても伝わってきました。大澄さんの歌声も好きだ〜。優しく強いお人柄が声に表れています。


いや、誰を高評しても角が立つ(?笑)ほど、全てのプレイヤーが素晴らしかったです。新作初演という大変な偉業を成し遂げたカンパニー全体に拍手。僕にしては珍しく、躊躇なくスタンディングオベーションできた公演でした。


追記:客席内の女性比率がすごかった…わかっちゃいたけど、圧倒的でした(笑)


終演後、牢番役のコニタンと。


2,800円のプログラム…
なかなかのお値段だけど中身は重厚!
オペラの現場では【通し稽古】というのはゲネプロやオケ合わせ前等に1回ぐらいしか行われないのが慣例(←あくまで僕の経験上の話…)ですが、今回のオペレッタ「マリーツァ」では3回も通し稽古を行うことにしました。


というのも、非常に物語の展開がハチャメチャ…特に主人公たちの心理変化の流れが掴みにくいこともあるので、実際に全てを通して俯瞰で役の心を捉えてもらいたいと考えました。


【通し稽古】1回目の今日は…まだ物語を後ろから追いかけているような感じで、何とか通ってはいるけど、流れてはいない感じです。そのことが全員で共有できただけでも大きな成果でした。




ここから主要役のみの抜き稽古を行って、あと2回通して、最後は返し稽古を行います。ここからどのように舞台全体が変容していくのか…とっても楽しみです!!



※既にチケット完売いたしました