お！土曜日だ。それでは、私のかつての愛車たちを紹介するシリーズの日ですが、今回は皆さんが見たことも聞いたこともない車（多分）の登場です。
土曜日は、アクセス数は少ないけれども、コアなマニアがいると信じていますので、押して。
21世紀になったばかりの頃なのに、購入したのはなんと時代遅れのキャブ車でしたねww
当時は、普段の足としてのリンカーン・コンチネンタル。そして趣味の車でジャガーのEタイプを乗り回していたんですが、そのジャガーの修理工場ってのが家から５分ほどにあって、当時は山口県の「美祢サーキット」でのアマチュアレースに参加する人々が集う店だったんです。
その店を紹介してくださったのが、福岡市の収益マンションを勧めてくれた福岡市内に建築事務所を持つ社長さんなんですが、この人が九州での「スーパー７」乗りの草分けみたいな人で
B.D.R.とかヴォグゾールとか、もう次々に買い換えては、セヴンのレースでは常勝していた人なんで、私にもサーキットに誘ったり、レースに出場するように嗾けていたんです。
そして、その修理工場の社長ってのも変わった人で、イギリスへ何度も打ち合わせに行って、当時は開発中だった、アリエル社とアトムの開発者と打ち合わせをしたりして、日本に輸入される時には日本総代理店になんかなっちゃってました。
で、この社長が、当時狙っていたのが、フィッシャー社のFURYって車を輸入して流行らせたい。って事で、私に購入を勧めてきたんです。
当時の私は、セヴンは面白そうだけどスタイルがなあ、って思っていたら、これはジネッタのG4みたいなデザインで素敵だったので、なるべく派手な色でって、黄色の車を発注しました。
その時に数台まとめて輸入して、岡山とか東京にも販売したらしいけれども、結局、その後は続かなかったようで、結局、日本には数台しか存在しない車でしたね。
車重が500kgほどで、パイプフレームにF.R.P.ボディで、インボードサスペンション。1700ccKENTエンジンにウェーバーのツインキャブに、サイドマフラーで135馬力ほどの出力の、とんでもない車でした。
街中で70kmまでの発進加速なら当時のR３４のスカイラインGTRより早かったですね。
でも、サーキットでは私の運転技術の未熟さで勝てず。。。いや、上の動画でも思い出すんですが、軽い車重を活かしてコーナーからの立ち上がりで加速してタイムを稼ごうと思うと、あっという間にオーバーステアに陥ってスピンしちゃうんですよ（それを運転が下手と言うww）
美祢サーキットのトイレ裏コーナーでは、いつもスピンしていたので、自称「スピンの女王」(フィギュアスケートかよww)
なのでスーパーセヴンのクラスに混じってレースに出ても、S字とかでは勝負しないんです。軽い車重と、他のレーサーに比べて軽い体重の私の有利さを活かして、まずはスタートダッシュで、数台抜くんです（これは上手いと褒められてました）でもね、私の車は４速ミッションだったので、美祢サーキットのストレートでは最初の1/3くらいで頭打ち（180~190km）なんです。だから直線のスタンド前の走行ではヒマなんで、脇見をしては誰かきているかな？って探したりしていました（直線ってやる事ないんだよねw）
で、勝負どころは直線の終わり、１コーナー手前のブレーキ勝負です。他の車がコーナー手前130mあたりからブレーキを掛けるのを、私は95mくらいからの急制動（90mからだとA.B.S.の無い車なんでタイヤがロックして、グラベルに突っ込んじゃうww）で他の車を抜くんです。
でも、数年遊んでいたら、美祢サーキットが閉鎖になっちゃたし、それまででも最高で２位だったから、もうレースは良いかな。って引退しました。他の人は阿蘇のオートポリスに通うようになったんだけど、この車にはギア比が合わないし、片道２時間半かかるのが辛いんでね。
でも、この車を普段の足代わりに（このうるさいサイドマフラーでww）街中でシフトダウン時にはヒールアンドトゥ（私はハイヒールで運転してましたので、ハイヒールアンドトゥですw）で、交差点の右左折前で、思いっきりブリッピングの騒音を立てて走り回ってました。
ええ、当時は（今でも大して変わらないけどww）こんなヒールでマニュアル車（しかも１速はシンクロ無しの旧車）を運転していましたからね。
しかも、当時は作品用に鉄パイプを買いに行ったり、定尺は5.5mなんで2.75mの鉄角パイプを10本ほど、助手席足元からロールバーに結びつけて固定して運んでました。
しかし、雨が降ると、この取り付けに５分以上かかる幌とか（雨漏りもするしww）クーラーが付いていないので夏場には使えないので、やむなく売却することにして、普通では売れないだろうと、ヤフオクに出品。
そうしたら福岡県内から入札がありました！その方は、私が美祢サーキットで走っていたのを見た事がある方で、気に入ってもらえる方に無事譲渡できました。嗚呼、目出度し目出度し。
さあ読み終わった方は（読み飛ばした方も）ここを押してもらおうかね（今日は何故強気w）
ええ、この車は、今でも、もう一度買いたいくらいに気に入ってましたね。