銘木の勉強をしに別荘へ。 | ジャンクの女王

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え!勉強だとな、この勉強嫌いの私が?うん、興味のあることだけは突き詰めちゃうんだよねえ。

 

ええ、好きでも嫌いでも、こっちを押してね。


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みなさん、猫板って識ってますか?最近は、あんまり聞かないでしょうが、昔は室内で暖をとるためには火鉢ってのを使っていて、粋な江戸っ子が好むのは長火鉢ですね。よく捕物帳の親分が長火鉢の向こうに座っているやつですね。

この長火鉢の端っこに引き出しがついていて、そこに色々と小物が入れられるんですが、一番上は一段下がっていて、ぴったり合うサイズの板が載っているんです。それが猫板です。

暖かいので、猫が香箱すわりをしていたんでしょうね。

この板が、ちょいとしたサイドテーブルとして湯のみを置いたりお銚子なんかも。取り外せば、お盆になったり、客用の湯のみ置きとしても。後は反対の端に斜めにかけて客用のテーブルにもなるという万能猫板なんです。ところが、これって関東式で関西のにはついてないらしい。

古道具屋で、関東式で、この板が紛失していると値がだいぶ安くなるようです。

 

この板の木目がね。若い頃は(あ、今でも若いんですってばww)好きだったんです。若い頃ってのは、知り合いの家の船箪笥を見ても金具ばっかし見ちゃってたんですが。欅の杢目とかを見ているうちに他の木にも興味が出ちゃって。って、これが私が銘木好きにしたきっかけなんです。

 

そこで、今回は名庭「無鄰菴」にて銘木の講座が在るというんで行って来ました。

「無鄰菴」ってのは明治の元勲「山縣有朋」が1896年に造った京都の別荘ですね。歴史的には日露戦争前の「無鄰菴会議」なんか開かれた場所です。今は京都市の所有ですが管理は加藤造園が請け負っていて、いろいろな文化講座も開催しています。

ここは10年以上前から、好きな場所で京都では穴場だったのに、最近は指定管理業者さんとか学芸員さんが頑張っちゃってくれて知名度は急上昇中です。

だから、私のフェイスブックにも文化財講座のコマーシャルが表示されちゃって、そこに、うまく引っかかっちゃった。

 

作庭は、あの「七代目小川治兵衛」ですよ。3角形の底辺に、母屋と茶室に洋館がちまちまっと固まっていて、残りは全部、東山、比叡山を借景とする庭ですね。

 

ちょいと早めに着いちゃって、玄関前で、空をボーっと見ていたら、後ろで誰かが呼んでいるみたいなんで、振り返ったら、人違いで呼ばれてました。って英語で呼ばれてもねえ。。。(後ろ姿だけは西欧人なんですの、私ww)

 

母屋の二階での講座は、期待していた銘木に関する話とは少し違ったけれども、なかなか面白くって、山縣有朋の思いと、小川治兵衛の技術について聞けて良かった。銘木師さんが話がうまいんだもん。

明治の元勲は殆どが洋館を建てているんですが、山縣有朋と西園寺公望は数寄屋造にこだわった人物なんで建物の細部まで凝っています。

床の間を背負っての庭風景です。良いねえ〜。

この部屋では、天井板がサワラらしいって話の中で、サワラって、もう復元不能みたいなんですね。まぁ、スギとヒノキの中間みたいな材質で、手桶なんかに加工されていたんだけど、植林ができなくって、天然物しかないらしい。で、もう天然物の大木は全部切り倒しちゃたんですって。。。だから、数寄屋造は貴重なんです。

 

そして、講座後半では、私が一度は入りたいと(普段は入れません)おもっていた「茶室」にての銘木講座です。

って、茶室については、たくさん思い入れがあるので、明日、続きを書こうかな?

 

ええ〜、今日は中途半端じゃん!って、私、今日は忙しくって(いや、長くなりすぎちゃった)

スマンのう、手抜きブログでも、ここは押すことになっているんじゃよ。


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明日は、ちゃんと私の茶室観を語る(かな?)