京都国立博物館にて
新春特集として展示されている
寅づくし〜干支をめでる〜
を見学しました♫
美術品や絵画についての知識は浅いのですが、
寅にまつわるいろいろな作品が、わかりやすい解説文と共に展示されているので、
とても興味深く楽しく見学することができました。
野生の虎は日本にはいませんので、江戸時代の終わり頃になるまで、多くの日本人にとって実際に見ることのできない、絵やおはなしの中の生き物だったそうです。
どう猛で神聖な動物と考えられた虎は魔除けのために描かれたり、
虎のいなかった日本では、猫のように可愛らしい姿でも表現されたそうです。
中でも 【尾形光琳筆の竹虎図】は
竹林に腰をおろした虎の姿なのですが、
わたしが大好きな高山寺の鳥獣戯画を彷彿させる墨画で、
どこか可愛いらしく、親しみの感じられる作品でした。
こちらの博物館のミュージアムキャラクター
とても愛らしい【トラりん】(虎+琳派)のモチーフにもなっていました。
また、先人の画を模写した作品をいくつか残している【伊藤若冲筆の虎図】は
【李公麟筆の猛虎図】を忠実に模写した作品なのだそうですが、
若冲は忠実に模写したつもりでも、
若冲らしさが残ると言われているそうなのです。
それらを見比べてみるのも楽しそうだな...と興味をそそられました。
帰り際のミュージアムショップで流れていたドビュッシーの〈アラベスク〉〈月の光〉
にも心癒されるひとときとなりました。
...寅年にちなんで、寅づくし...
...今年も良い年になりますように...