読了。
まだ氏の全著書読破まで
半分にも満たないので一概には言えませんが、
この「白夜行」は、これまで読んできた作品と明らかに違いました。
クライマックスにおけるどんでん返しを得意とする氏には珍しく、
最後、あえてオチをはっきりと付けなかった今作。
至るところに散りばめられた手がかりとヒント、
一瞬の隙もなく張り巡らされた陰謀と深い闇。
しかし、物語のスケールは間違いなく極めて巨大。
氏の緻密な描写と図抜けた表現力、精巧な展開には、
ただただ心を奪われるばかりでした。
雪穂と亮司はどうやって出会い、
何故、そしてどういう気持ちと形で愛し合っていたのか...?
事実の把握と展開の想像を考え過ぎて、
おかげでここ二日程、あまり熟睡が出来てません。
さて、話は変わりますが、
ここ数日、HAZZYのお店回りの時にsK-9氏に薦められた
People Under the Stairsのアルバム"FUN DMC"を聴きまくっています。
そのアルバムのタイトルで既に悶絶!って感じですが、
アングラHip Hopの良さが一枚にギュッと凝縮された、
実に濃く素晴らしい一枚。
彼らもちゃんと前に進み、チャレンジしてるんですね。
決して安定や温故知新だけに走らず、
きちんと挑戦し続けているその姿勢に大いに共感を持ちました。
こういった作品を"Hip Hopにおける真の良心"と言うんでしょうね!
そしていよいよ...
全世界のリスナーが待ち望む音楽界のモンスター
「Massive Attack」のおニューが光臨!
今から楽しみで仕方ありません!!
One for 切り絵, 切り絵 for One...