
映画「earth」を観に行ってきました、
主演は、齢46億を数えるにもかかわらず、
いまだ現役の超大物役者「地球」。
だが、46億年もの長きに渡って主役を死守し続けたその地球が、
ここ数年でかなり衰えを見せているらしい。
その原因はちょい役の大根役者「人間」だ。
内容は「ディープブルー」、「プラネットアース」を製作したBBCのスタッフが手がけただけあって、迫力満点で美しいとしか言いようのない映像ばかり。地球の営みの現状と今後が、実によく分かるダイナミックな映画だった。
ここ最近、テレビでもよく見る北極の氷の減少による白クマ絶滅の危機の部分については、特に印象に残った。
ただ、個人的にはどちらかと言えば
「不都合な真実」の方が興味深かった。
テレビのニュースなどもそうだが、
こういったある一定の問題を取り上げるにあたって、ほとんどのメディアは今、起きている問題の概要と迫りつつある危機の凄惨さばかりを訴えるだけで、「じゃあ、それを少しでも回避するために、今自分たちに出来ることは何なのか?」を全く教えてくれない。
もちろん、事実を誤認すると大きな過ちを起こしてしまうので、事実をきちんと理解することはとても重要だが、こと環境問題にあたっては今や世界的な問題として政治の場でも大きく取り上げられているし、実際日本の多くの人が「地球が良くない状態にある」ことは知っていると思う。
悩んだり、哀れんだり、
「まずは事実を知ることが重要」とか
「まだ、もうちょっと大丈夫」みたく現実逃避したりするのでは
全く意味が無い。
こういった機会が促さなければいけないのは
「考慮」ではなく「行動」だと思うんです。
「不都合な真実」とは映画としての主旨が違うと言えばそれまでだが、
今置かれている地球の状況を考えると、そんなことも言ってられないだろう。
今、この時点から全人間が行動を起こしても間に合うかどうかぐらいの状況にまできているのだから...
仕事もそうだが、ただひたすら問題提起して悩み続けるよりも、
何はともあれすぐに行動する方が大事だと思う。
どうするかは、その行動している最中に考えればいい。
なんてことを考えた正月明けの週末でした。