大蝕@Club Citta | Listening is Believing

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RUGBY Dinner No Side Club店主/リバイアスミュージック代表 竹内方和のプライヴェート日記


10年来の友人で日本語ラップシーンの影の重要人物であるポリノミヤさんに誘われ、川崎クラブチッタで行われた日本語ラップのイベント「大蝕」へ行ってきました。イベントの時間帯が平日の夕方ということで夏休み仕様だったこともあり、お客さんはパンパンとまではいきませんでしたが、予想以上に女の子が多いことには驚きました。

以下、イベントで印象に残ったことを箇条書きにします。
あまりにも心を動かされる瞬間が多すぎました...

数年ぶりに会ったCOMA-CHIは、ここ最近の大活躍を裏付けるかの如く、一回りも二回りも大きく、そして綺麗になっていました。ステージ上でも良い意味での余裕さが感じられました。
KEN THE 390のラップとさわやかなMCはとても好感が持てました。「~なんだぜ」って嫌みなく言える日本人って希少ですよね。今度、CDを買おうと思っています。
MSCはその大迫力のライブと貫禄のオーラで会場全体の空気を一変、お客さんの目と耳と体を凍り付かせていました。一緒に行ったマルスも言ってましたが、MSCはもう日本人の域を超えてますね。ステージ上での言動、佇まい、スキル、風格その全てが規格外で、WU-TANG CLANを見た時と同じような感覚を覚えました。
仙台からの涼しい風を運んだGAGLE。今や世界的クリエイターと言っても過言ではないDJ MITSU THE BEATSの、弟HUNGERの横でサイドMCを努めるその姿には心を打たれるものがありました。ハンガーの滑舌の良さと変則的なフロウも一段とスキルアップしていました。
そして蒼々たるメンツの中、その夜の"BIG BIRD"を飾ったサイプレス上野とDJロベルト吉野。「3日後のフジロックでもこのままのスタイルでリアルヒップホップを定義してくるぜー!」という言葉にはグッときました。どんどん成長していく彼らからは目を離すことが出来ませんね。

また、DJタイムの方でもRHYMESTER"B-Boyイズム"→大神"大怪我"→BUDDHA BRAND feat.LUNCH TIME SPEAX "Don't Test The Master"→NITRO MICHROPHINE UNDERGROUND "Nitro Michrophone Underground"のラインには涙腺と鳥肌の両スウィッチを同時に押されました。
ダースレイダーによるライブの合間のMCがいちいちグッとくるのでなかなかトイレに行けず、頼んでもいないのに何度も"Tank of Boukou"がレギュラー満タンになりました(笑)。

とにかく好き嫌いに差はあれど、みんなラップの基礎体力のレベルが高過ぎて、ほんとに驚きました。会場をロックする"Master of Celemony"力は、その辺の若手芸人なんかよりも全然イケるんじゃないでしょうか。
本当に音楽が好きで、この音楽で生計を立てて、この音楽で人生を全うしようという意気込みと決意が込められた言霊=魂に心を動かされ、感銘を受け、そして刺激を受けた一日でした。