ヤマアラシのジレンマ | Listening is Believing

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RUGBY Dinner No Side Club店主/リバイアスミュージック代表 竹内方和のプライヴェート日記


そういえば一つ、昨日書き忘れたことがあったので追記します。
動物園のヤマアラシコーナーにこんな看板が掲げられていました。
「すごく寒い夜。寒くて凍え死にそうだった二頭のヤマアラシが、寄り添って体を暖め合おうとしたらお互いのハリが刺さってしまい、痛くて血まみれになってしまった。あまりにもそれが痛かったのでお互い離れたら、今度は寒む過ぎて体が痛くなってしまった。そこで二頭のヤマアラシは近寄ると痛く、離れると寒いというジレンマに苛まれた後に色々と考えた結果、針が刺さるか刺さらないかの絶妙な距離関係を取り、痛みと寒さのちょうど中間点を取って、お互いを暖め合ったら痛くも寒くもなくなり、身も心も芯から暖かくなったそうです。」
そんな「付かず離れず」の関係は、人間社会そのものにも当てはまりますよね。入れ込み過ぎず、無関心過ぎず...「自己の自立」と「相手との一体感」という2つの欲求によるジレンマ。その位置関係がお互いにとって最も快適。すぐに熱くなってしまう自分にとってその距離感はほんとに難しい塩梅ですが、なるほどって思わされた瞬間でした。