ESWL | 夕焼け紅葉

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ESWL:体外衝撃破砕石術
1、ESWLとは
・皮膚石灰を行わず体外から衝撃波を照射することにより尿路結石を破砕し尿流によって体外に排出させる方法

2、適応
・母指頭大以下の腎結石
・上部、中部尿管欠席
・腎結石で母指頭大以上の場合は経皮的腎尿管結石摘出術(PNL)が第一選択
・下部尿管結石は経尿道的尿管破石術(TUL)が第1選択
・PNL、TULともに内視鏡治療
a、尿路
・腎(腎杯・腎孟)
・尿管
・膀胱
・尿道
b、尿路結石症
・尿成分の一部が析出、結晶化し、これらが集合、沈着、増大して尿路内にとどまった状態
・存在部位により、腎結石とか膀胱結石などの名称が与えられている
c、尿路結石の成分
・シュウ酸カルシウム・・ほうれん草などの野菜にふくまれるアク成分と尿中のカルシウムが結晶化したもの
・リン酸カルシウム・・・魚・肉・乳製品に多く含まれていて、カルシウムと結合して骨や歯の主成分となる
・全結石の90%前後はシュウ酸カルシウムやリン酸カルシウムなどのカルシウム結石
d、原理
・水中で衝撃波(音波で縦波)を発生させる
・媒体の水で音波を伝える
・衝撃波が結石に衝突し破砕される
・砂状になったら尿と共に排泄される

4、破砕の原理
・生体組織は粘弾性に富み、水と同等の音響インピーダンスであり、衝撃波で損傷されることはない
・結石は決定的に音響インピーダンスが違うために伝播された衝撃波の効果が現れる
・音響インピーダンス・・・音波や衝撃はが通過する媒体の密度と音速の積、物体に音波や衝撃はがあたったときの反射の程度を表す指標となる

5、衝撃波発生源と収束法の組み合わせ
(発生源)      (収束法)
・電極放電方式  →  回転楕円体方式
・電圧方式    →  球面方式
・電磁振動方式  →  音響レンズ方式
         →  放物面方式
・微笑発破方式  →  回転楕円体方式

a、電極放電方式
・水中においた2本の電極のあいだで放電する
・放電を短時間に行うと、電極周囲の水が瞬間的に沸騰して爆発的に膨張する
・通常は周囲に広がる膨張の伝播を回転楕円体のカップを用いて1点に収束させる

b、電圧方式
・電子素子を球面の内部に多数配置し、素子に力を加えパルス波を発生させる
・パルスを球面で反射させ、1点に収束させる

c、電磁振動方式
・コイルに電流を流したときに生じる磁界の変化を利用して、コイル前面に置いた金属板を振動させる
・振動が急激であれば振動面の前面に衝撃波が生じる。波は円盤状に面として生じるので、凹レンズ状の音響レンズで衝撃波を集める

d、微笑爆発方式
・電極方式と同様に衝撃波を1点に収束させる。焦点にアジ化銀の火薬を置き、爆発させ、衝撃はを収束点に集める。

6、生体との接触
・空気を入れず水を媒体にして音波を伝える
・メンブレン方式・・・処置台に設置された円状の膜に500ml程度の水を満たし腰を露出して横たわる(現在の主流)
・バスタブ方式(又はミニバスタブ方式)・・・水槽の中に患者を入れる方式

7、結石の位置確認法
・X線照準方式・・・確認性は良いが、患者・スタッフとも被爆の問題が発生する。また周辺被爆を防ぐために、部屋全体にシールドも必要となる。
・超音波照準方式・・・被爆がないので状況をリアルタイム観察できるが、腸管ガスがあると、照準が困難になる